カメラ dp Quattro テクノロジー

Foveon X3センサー ダイレクトイメージセンサー
世界で唯一「垂直色分離方式」を採用

シグマは初めてデジタルカメラを手がけたときから、他とは一線を画す像質を示すFoveonセンサーを採用してきました。Foveonセンサーは、光の波長特性を利用し、シリコンの異なる深さに3層のフォトダイオードを配置して色分離する垂直色分離方式を採用した世界唯一のダイレクトイメージセンサーです。他のほぼすべてのセンサーはカラーフィルターを水平に配列して色情報を取り込んでいますが、Foveonセンサーは、垂直方向に色分離を行うため、単一セル内ですべてを記録することができ、豊かなグラデーションやトーンを表現できます。「カラーフィルターで光情報を損失しない」「フィルターアレイの干渉を隠すための光学的ローパスフィルターが不要」というネイティブデータの特徴を示し、演算による補間も不要なため、どこまでも質の良い画像生成ができる原理特性をもちます。

Quattroセンサー 新開発Foveon X3 SENSOR Quattro
3,900万画素相当の高解像度を実現

Foveonセンサー独特の豊かなトーンとグラデーション、しっかりとしたテクスチャを感じさせる「フルボディ」画質は、光の情報を垂直方向にまるごと取り込める世界唯一のセンサー方式、「フルカラーキャプチャシステム」によるものです。新センサーでは、新たな3層構造1:1:4を採用。輝度情報はトップ、色情報はトップ、ミドル、ボトムの3層で取り込み、Foveonセンサーならではの持ち味はそのままに、さらなる高画質を追求。解像度(従来比30%アップ)とノイズ特性を向上させ、高画素化に伴うSN比の悪化を抑えられるだけでなく、忠実な色再現を行うための膨大なデータ処理の高速化にも成功しました。画質には一切の妥協なく、超高解像とノイズ特性改善を可能にする新センサーのジェネレーションネームは、「1:1:4」ソリューションにちなんで「Quattro」と命名しました。

ボトム1:ミドル1:トップ4 の「1:1:4」構造を採用することで、
一般的なカラーフィルターアレイセンサー3,900万画素相当の高解像と、ノイズ特性改善、
さらに膨大な画像データの処理高速化にも成功。

一般的なカラーフィルター
アレイセンサー(ベイヤーセンサー)との違い

Foveon X3ダイレクトイメージセンサーは、光の波長を短い方から順に垂直方向に吸収するシリコンの特性を活かして、3つの層ですべての色情報を取り込むことができるフルカラーキャプチャシステムに依拠しています。一般的なセンサー方式のように後段での色補間処理を必要とせず、ピクセルロケーション単位での精緻で繊細な解像感・色表現を可能にします。

1:1:4構造の特徴

最高画質の実現にとって、高解像は不可欠な要素です。その一方で、解像感を増すために画素数を増やし続ければ、それはそのまま画像ファイルサイズの肥大化に直結します。ピクセルロケーションごとにRGBの情報を持つRAWデータではなおのこと、その傾向が強くなります。
分光特性チャートにあるように、光の波長をブロードに捉えられるFoveon X3ダイレクトイメージセンサーでは、輝度情報を最上位(トップ/Blue)層で取得できることに着目し、「1:1:4」構造の着想を得ました。トップ層では輝度情報と色情報を取得しますが、Top層に対し面積の大きいミドル/ボトムの各層では色情報のみを取得します。画像処理の過程でミドル/ボトムの各層で得たデータに、Top層で得た輝度情報を展開する事により、全てのピクセルで輝度情報と色情報が揃う事になります(センサー概念図参照)。
三層構造で垂直に色分離する原理はそのままに、最上位層から得た輝度情報をその下の層に適応させるという、色と輝度の情報の分割管理により、前世代までの1:1:1構造のままでは問題になるであろうファイルサイズ肥大化の解決の糸口としたのです。

True III 新開発画像処理エンジン「TRUE III」
「Quattro」に最適化した画像処理を行う新開発エンジン

新しいdpシリーズには、シグマが新開発した画像処理エンジン「TRUE(Three-layer Responsive Ultimate Engine)Ⅲ」を搭載しています。Foveonセンサーの進化とともに長年培ってきたノウハウを余すところなく投入し、新世代Foveonセンサー「Quattro」から出力された信号を「TRUE Ⅲ」によって14bitで処理する事により、生成するリッチな画像信号を最適に処理できるよう洗練させました。大容量の画像データを生成し、豊かなカラーディテイルを損ねることなく、高精細で立体的な描写を実現します。

高性能専用レンズ 諸収差を極限まで追い込んで
最適にまとめあげた圧倒的な光学性能

諸収差を極限まで追い込んで最適にまとめあげ、センサー能力を最大限に引き出すdpのレンズ。
「dp1 Quattro」搭載の「広角」レンズは、FLDガラスを採用するなど、諸収差を極限まで補正。「dp2 Quattro」搭載の「標準」レンズは、DP2 Merrillで高い評価を得た高性能レンズ30mm F2.8。「dp3 Quattro」搭載の「中望遠」レンズは、DP3 Merrillで高い評価を得た50mm F2.8。そして今回「dp0 Quattro」に搭載する14mm F4(35mm判換算21mm相当)の「超広角」レンズを新たに開発。dpの名にふさわしい高い解像感、豊かな諧調表現、四隅までヌケの良い描写を体感頂けます。

dp0 Quattro

レンズ構成図

  • FLD ガラス
  • SLD ガラス
  • 非球面レンズ

周辺光量

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MTFチャート

波動光学的MTF
幾何光学的MTF
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ディストーション

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dp1 Quattro

レンズ構成図

  • FLD ガラス
  • 非球面レンズ

周辺光量

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MTFチャート

波動光学的MTF
幾何光学的MTF
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ディストーション

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dp2 Quattro

レンズ構成図

  • 非球面レンズ

周辺光量

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MTFチャート

波動光学的MTF
幾何光学的MTF
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ディストーション

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dp3 Quattro

レンズ構成図

  • SLD ガラス
  • 非球面レンズ

周辺光量

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MTFチャート

波動光学的MTF
幾何光学的MTF
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ディストーション

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単焦点レンズ固定式 最高のレンズ×最高のセンサーの最適解
単焦点レンズ固定式カメラの威力

ピクセル等倍で画像を確認できるデジタル画像では、センサーが高画素・高性能であるほどその能力を最大限に活かす高性能の光学系が不可欠です。単焦点のレンズ固定式カメラであるdpは、ずば抜けた解像力をもつセンサーとレンズを正確に正対させることにより「画質の最適化」を実現しています。「最高のレンズと、最高のセンサー」のベストマッチングを追求して製品開発に取り組んできたシグマのノウハウが凝縮されているのが、単焦点レンズ固定式カメラならではの特長なのです。

シグマのレンズテクノロジー 最高の光学性能が実現する驚きの描写力
シグマのレンズテクノロジーを全投入

2012年秋に発表したシグマの新しいレンズライン「Art」「Contemporary」「Sports」は、最高レベルの光学性能と、交換レンズのスタンダードを変える高い品質・品位で各方面から評価を得てきました。優れたレンズに必要な3つの条件「優れた設計、製造、検査」をクリアし、考え抜かれたコンセプトと、高度で精巧な製造技術から生まれる製品群。これら新ラインの性能評価は「Merrill」センサーを採用したMTF測定器「A1」によって全数保証されており、シグマがめざす「最高の画質」の実現には、長年蓄積してきたレンズとセンサーの最適化ノウハウが大きく貢献しています。
レンズ開発のポリシー レンズの新しい考え方

SIGMA Photo Pro 画像ポテンシャルを存分に引き出す
専用現像ソフトウェア「SIGMA Photo Pro」

SIGMA Photo Proは、自分自身の手で「作品」を仕上げたいと考えるアーティスティックなマインドをもつ人のためのRAW現像ソフトウェアです。デジタルカメラを手がけて以来、RAWモードでの撮影と現像を推奨してきたシグマのノウハウが凝縮。本当に必要な機能だけを厳選して採用し、数あるRAW現像ソフトウェアのなかでも最高水準を自負するほど、直感的に操作できるインターフェースに集約されています。豊富な光情報を保有するFoveonセンサーの特長を活かした、どこまでもリッチで質のよい画像データは、トーンやグラデーション描写、奥行きのあるモノクロームの現像も可能にします。

プリセット・カラーモード 新規追加4モードで作画意欲を刺激
充実のプリセット・カラーモード

心象風景に忠実に表現できる広いダイナミックレンジと豊かな階調・色調。色感や質感を引き出しながらイメージを再現できる、リッチで素性のよい画像情報。どのようなフィニッシングにも堪えうる、懐の深い画像データを提供できるFoveonセンサー。このdp Quattroでは、これまでその画像ポテンシャルを楽しむには難易度が高いと思われがちだった画像調整を洗練させ、誰にでも気軽に写真づくりを楽しんでいただきたいと考えました。撮影時に「こんな風に表現したい」というイマジネーションを引き出せるよう、カメラで設定できるプリセット・カラーモード設定を新たに4モード追加。画像処理エンジンの進化で、処理プロセスの最適化も進み、画像処理にかかる時間も改善。本格的な芸術表現をより身近に、気軽に楽しめます。

モノクロームモード 光の全波長情報を記録できるから
本格的なモノクロ写真が可能に

Foveonセンサー の画像生成プロセスがもたらす豊かな質感、ダイナミックレンジの広さ。どこまでもなめらかで美しいグラデーションや、繊細な陰影の描写は、モノクローム写真でも際立ちます。モノクロフィルムで言えば、「Panchromatic(光の全波長情報を保持している)」という特長をもつFoveonセンサーの画像は、赤や黄の色味の違いを情報として残したまま、モノクロームの画像を生成します。例えばモノクロフィルムでは、唇の赤を強調するために緑色のフィルターを使ったりすることがありましたが、その効果を撮影後の現像処理ソフトウェアで再現することが可能です。芸術的な表現要求にダイレクトに、そしてデリケートに応えうるSIGMA Photo Pro Monochrome Modeで、モノクロ写真の魅力をお楽しみください。

白とび軽減機能について SIGMA Photo Pro 6に新機能を追加
露出オーバーによるJPEGの白とび軽減

SIGMA dp Quattroシリーズに白とび軽減機能が搭載されました。これはセンサー上に配列された白とび軽減用画素から得られる階調情報をもとに、露出オーバーによるJPEGの白とびを軽減するものです。さらにこの白とび軽減用画素から得られた階調情報を活かし、RAW現像によるダイナミックレンジの拡大を行うことが可能です。例えば、下記の写真のように空が白くとんでしまった場合、SIGMA Photo Pro 6を使い、白とび軽減を入にして現像するだけでは空の色はほとんど変わりません。そのような時には、露出スライダーをマイナス側に動かしてから、白とび軽減を入にすることで、青空を再現することができます。さらにX3 Fill Lightスライダーをプラス側に動かし、暗くなってしまった箇所を明るくすることで、見た目に近い状態に再現することが可能です。

カメラ内RAW現像が可能 液晶モニタを見ながら調整できる
カメラ内RAW現像、JPEG保存が可能に

撮影したRAWデータ(X3Fファイル)を、パソコンを使わずにカメラ内でRAW現像を行い、JPEG保存が可能です。露出補正やホワイトバランス、カラーモード、アスペクト比など、液晶モニタを確認しながら調整できます。

作品撮りに特化した仕様 画質と操作性の向上を両立させるための
新しいカメラのあるべきかたち

新しいdpは、その高い画質ポテンシャルを最大限に引き出し、芸術的な作品を生み出すための最適なボディバランスを追求しています。カメラを構え、両手でしっかりとホールドしたときの操作感、ポータビリティを考慮した場合に最適な重量や形状。そして直感的な操作をサポートする構成を工学的に追求しています。センサーとレンズとの正対、レンズユニットの独立配置。熱による信号への影響を避けるため、熱源となりやすいバッテリーや電源回路からセンサーや基板を極力離し、ボディにレイアウトすること。これらすべてが完全に統合された「最高画質での作品づくり」のためのカメラを、ぜひその手にとって確かめてください。