ビニング機能 インプレッション

作品1
ISO1600:ビニング機能を使用して現像

感度を上げることによってくすんでしまった色を、
鮮やかな色で表現してくれる。

早朝の光はまだ弱い、そして、この日は強い風も吹いていた。三脚を使って手ブレを防いでも、被写体ブレを起こしてしまいそうな条件だ。この場合、シャッタースピードを速くする必要があるのだが光量も少ない、結果ISO感度を上げることになるのだが、通常ISO感度を上げて撮影すると色が出にくくなり、くすんだような表現になりやすい。
後処理で彩度を上げるなども考えられるが、極端な補正をすると立体感や空気感が写真から薄れてくる。こういうときにSIGMA Photo Proのビニング機能を使用すると良い結果を生むことが多い。
ISO感度800以上で働くこの機能は、複数のピクセルをひとつのピクセルとして扱うことで、色の再現性を良くしている。
今回の撮影でもビニング機能を使用してみた。感度を上げることによってくすんでしまった色を、鮮やかな色で表現してくれた。
作例では、感度100、800、1600、そして、ビニング機能を使って現像した写真も全て同じパラメーターで現像処理をしている。 ただし、複数のピクセルを一つにするために最終的に画素数は小さくなってしまうのだが、プリントや印刷サイズがあまり大きくない物には、効果的な機能だ。 我々写真家にとって、撮影時、仕上げ時の技術的な選択肢が増えることは、表現の幅を広げることに大きくプラスになってくるだろう。

「ビニング機能 ISO 100で撮影
ISO 100で撮影
ビニング機能 ISO800:ノーマル現像:
ISO800:ノーマル現像
ビニング機能 ISO800:ビニング機能を使用して現像
ISO800:ビニング機能を使用して現像
ビニング機能 ISO1600:ノーマル現像
ISO1600:ノーマル現像
ビニング機能 ISO1600:ビニング機能を使用して現像
ISO1600:ビニング機能を使用して現像
森 健児 / Kenji Mori
森 健児 Kenji Mori
日本広告写真家協会会員(APA)。1958年横浜市生まれ。高校時代より夜間部の写真学校に通い、浜口タカシ氏、林忠彦氏、植田正治氏、白川義員氏等から写真を学ぶ。1979年、森健児写真事務所を設立。エディトリアル、音楽CDのジャケット、企業のポスター、カレンダー、カタログなどのコマーシャル写真を手がける一方 “優しくなれる写真” をテーマに創作活動も精力的にこなし各地で展覧会を開催している。 Kenji Mori Photography 写真家 森健児 " 優しくなれる写真"
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