SIGMA fp Impression

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SIGMA fp Impression 04

蓮井 幹生

写真家
SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary
F2.8|ISO800|1/8000s

最近は特に、携行性を重視しています。やはりデジタルに移行してからの最も大きな利点は、軽くて高性能であることです。
逆にフィルムの場合は、むしろ大判写真に向かっています。ある意味でデジタルでは再現できない写真という意味でも今後の可能性を感じています。

SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary
F2.8|ISO800|1/2500s
SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary
F5.6|ISO800|1/4000s

私の場合はスティルもムービーも、公私ともに使用しますので、このSIGMA fpのようなスタイルは大変助かります。
いままで、撮影において、そのカメラという道具の存在感が、撮影にいい意味で役に立っていました。ポラ一枚を切ることも撮影に対する高揚感すら生み出したものです。
しかし今は、むしろその逆で、いかに撮影においてカメラを意識から排除するかというのが、ぼくの課題です。

SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary
F2.8|ISO800|1/2000s

当初感じていた、小ささによる使いにくさは、実際に使ってみるとそう感じませんでした。特にグリップの効果は大きく、絶えず安定したホールド感を与えてくれました。
この大きさなら、手持ちで自由に被写体に迫ることもできるので、今まで以上に自然な撮影ができます。

スティルとシネマのふた通りの使い方ができますが、シネマの方に可能性を感じます。この小さなボディーならドローンに搭載も可能ですし、思いの外狭いところへもレンズを向けることができます。
この大きさを活かした、ムービーの作品を作りたくなりました。実際にコマーシャルなども、今までのような大掛かりなカメラセッティングで撮られたものよりも、もっとパーソナルな映像を求められることが多いので、活躍してくれるかもしれません。

今では小さなミラーレスやコンデジで映像も手軽に撮れる時代です。しかし、ハイクオリティーで撮影できるものはやはりそれなりに高価で、また、少ないです。
その点、このfpはあえて大きなシネレンズを使わず、できるだけ小さな単玉でパーソナルな映像を高画質で撮ることができます。
もちろん周辺機器をつけた、プロクオリティーの撮影も大いに興味がありますが、それならば、結局は小型のシネマカメラなどの機材を使っても、総体はそう変わりません。

しかし、このコンパクトさで、朝の散歩などに持ち出せば、まるでその日のことを即興で口ずさむように日記のような小さな作品が作れます。僕なら、このように使いますね。

この日は朝から台風の影響で雨でした。
でもこの小さなfpは邪魔にもならず、自分が見ている視線そのものを撮ることができました。
どうということのない、たわいのない映像ですが、僕の朝の日常です。

SIGMA fp + SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary
F2.8|ISO800|1/1600s

蓮井 幹生

写真家

1955年東京都出身。アートディレクターを経て写真の道へ入る。カルチャー系エディトリアルシーンで発表されたポートレイト作品により注目を集めるが、その後も着々と表現の幅を拡大する。2009年には、独自の世界観の核を成し、継続的に発表している「PEACE LAND」がフランス国立図書館にコレクションされる。また翌年にも「詠む写真」が同館に収蔵。2013年 COMME des GARCONS BLACK SHOP(ベルリン)にて個展「IMAGINE IN THE LIGHT」開催、2014年 企画展「Two Mountains」(クアラルンプール)、2017年 企画展「PHOTOGRAPHY NOW」(ロンドン)へ参加。APAアワード2019「美しい日本賞」受賞。現在ではコマーシャルフイルムやPVの撮影、演出も手がけている。
mikiohasui.com

SEIN Scenery Vol.1
https://www.sigma-sein.com/jp/scenery/mikio-hasui/