+ fp あなたはfpで何を撮りますか?

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  • Produce: Yoshinao Yamada
  • Photo: Hiroshi Iwasaki
  • Video: DRAWING AND MANUAL

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吉開 菜央 Nao Yoshigai

映画作家 / ダンサー / 振付家 Filmmaker / Dancer / Choreographer “fpは「そうそう、これが撮りたかった!」
という色や光がちゃんと生のまま再現されていて”

映画を作ったり振り付けをしたり、自分でも踊ったりしています
吉開菜央です。職業は、いろいろしています。映画を作ったり振り付けをしたり、あと、自分でも踊ったりしています。仕事においては自分で撮影するより、どちらかというと演出する側なので、「こういう画を撮りたいんですけど」ってカメラマンさんと相談して撮ってもらう、というふうに撮影機材に対してはどちらかというと間接的な関わり方が多いですね。以前はプライベートでも、日常の風景とか、ちゃんとしたカメラで撮ったりしていたんですが、Instagramなんかが出てきて、なにか世の中に「写真」があふれるようになってから、飽和状態っていうのかな、「あんまり撮り過ぎるのもどうなのかな」って思うようになったりして。そんなこともあって、最近は実はあんまり撮っていなかったんですよね。

fpで撮りたいと思った一番の理由は、「見たままのの色」で撮れるところでした
数日前まで3週間ほど、短編映画を撮るために北海道・知床にいました。写真家の石川直樹さんが4年ほど継続して主催している『写真ゼロ番地』という企画に映像で参加することになって、今回は石川さんに撮影監督をしてもらったんです。その時にぜひ「fpで撮りたいんです」とお伝えしてfpで撮影することになりました。fpを使っている誰もが仰ることかもしれないけど、とにかくすごく軽いです。このSIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporaryと合わせてもほんとにすごく軽くて持ち運びしやすいので、気軽に写真を撮ってみようかなという気持ちになれました。それよりも、今回の知床ロケで自分の作品をfpで撮りたいと思った一番の理由は、「見たままの色」で撮れるというところでした。そういうカメラって、今まであまり出会えなかったので。

気軽に使えるのに撮れる絵はかなり力強い。「火力」がある感じです
撮影では、カラーモードはほぼ「ニュートラル」で撮りました。fpはRAW動画が撮れるんだけど、現像ももうしなくていいんじゃないか、いろんなカラーモードがあるんだから撮って出しでも十分いけるじゃんって、結構思っちゃいました。今までのカメラは、やっぱりどこかでカラー調整しないと作品にならないなというところがあったんですが、今回は正直、映画っぽくとかそういった加工をせずにそのまま見せたいと思わせてくれました。それまで動画用カメラとして使っていたのは、SONY α7sⅡがメインでした。それと併用してOSMOや、Blackmagic Pocket Cinema、iPhoneも使ったりしていますね。fpは手軽さの点ではOSMOとかiPhoneに近いと思う。ほんとにパッと持ち出せるところは特に。でも、かばんの中に入れて気軽に使えるのに撮れる絵はかなり力強い。「画力」がある感じですよね。

fpを知ったきっかけはfpのコンセプトムービーに出演したことです
fpを知ったきっかけはfpのコンセプトムービーに出演したことです。あの映像を監督した辻川幸一郎さんから制作会社のスプーン(私がもといた会社でもあります)を介してオファーされまして。あれが初対面でしたね。あ、ちなみにSIGMAに関しては、以前から私の旦那さんがめちゃくちゃ大ファンだったのでよく知っていました。私自身はそこまでカメラを専門的に知りつくしているわけではないのですが、彼は「SIGMAのレンズ沼にはまる(安倍吉俊氏作『飛び込め‼沼』シリーズ)」みたいな漫画まで全巻買い揃えているぐらい熱心なファンなので(笑)。いつも「SIGMAのレンズはここが、こんなに素晴らしいんだ」と熱く語ってもらっています。彼の場合はもう、ひたすらカメラもレンズも自分でいろいろ調べて、試して、買って、使って、という感じです。YouTuberの動画なんかも見ながら研究して、実際に買って撮ってみた画を私に見せながら「この辺がね、こう、カリカリしてるでしょ!?」みたいに、具体的に、すごく熱心に教えてくれるんですよね。

二度とない瞬間や光景に切り込むためにも「きちんと撮れるカメラ」で撮影したい
新しい機材を使う時はなんでも同じだとは思いますが、今まで自分の手に親しんできたカメラとは操作の勝手も違うので、もちろん慣れるまでは戸惑うことはありました。でも、四六時中使っていたらすぐ慣れて、使いやすいなと思うようになりましたね、本当に。特に今回の知床での撮影は、氷点下20℃、最低気温になると-24℃にもなるような、ものすごく厳しい環境でのロケだったんです。予算も限られていて、最少人数のスタッフみんなで荷物を担いで極寒の雪山行となるので、機材も最小限にしなければいけない。でも、その一方では、この一瞬しかないっていう、信じられないくらい素晴らしい知床の自然を撮るのだから、ちゃんと美しく撮りたかったんです。一期一会というか、二度とない瞬間や光景に切り込むためにも「きちんと撮れるカメラ」で撮影したい、と思っていたので。そういう期待に、実際fpはかなり叶えてくれましたね。手応えがありました。

耐寒性能と出せる色についてはみんなが納得してましたね
極寒地でのロケでしたが、バッテリーも大丈夫でした。私も実はその点がすごく心配で、念のために10個ぐらい予備を持って行ったんです。石川直樹さんも当初はその点をすごく心配していたんですよ。でも実際に使ってみたら「SIGMA、ほんと寒さに強いね」って。耐寒性能と出せる色についてはみんなが納得してましたね。やっぱり、自然の景色を撮った時の解像感というか再現力というか、解像度と色が相まっての印象なのかもしれないですけど、それがすごいなと思いました。知床みたいな冬の雪景色では、解像感がないとディテールがつぶれちゃうので。

そうそう、これが撮りたかった!という色や光がちゃんと生のまま再現されていて
今から楽しみにしているのは夏の強い日差しの中で深緑や夏空を撮ること。一般的なカメラで撮った映像は、実際に自分の目に見えていた緑と、撮れた画のなかの緑が全然違うことが多かったんです。今回fpで撮ってみたら、その時に自分の目に見えていた色にかなり近いなと思いました。そうそう、これが撮りたかった!という色や光がちゃんと生のまま再現されていて。今って、実際に見ているよりもいい感じに撮ってくれるカメラや機能も多いですし、それはそれで良いと思うんです。でもやっぱり、実際に私たちが見たり体験しているものって、その一瞬しか存在しなかったものなわけだから、ありのままに伝わるっていうのはすごく貴重だと思うんですよ。ふとした瞬間の、ハッとさせられたその光のようなものを、もうどんどん感じたままに写していきました。私はふだんから割とそういう感じで撮影するんですけど、そういう撮影にマッチしてると思います。

共通の趣味ということで外に出るきっかけになったのはカメラのおかげ
今回は映像撮影がメインだったんですが、ちょっとまた写真も撮り始めてます。今までは写真を撮るときはフィルムカメラが多かったんです。どこかに行ったときにパシャって撮って、それこそちょっとしたスナップ写真ですが、fpはそういう感じでずっと使いたいなと思っています。この間も写真を撮るために散歩でもしようと、旦那さんと2人で一緒にカメラ持って河原行って、お互いにfpとSONY αを交換して撮ってみたりして。私たち、あんまり共通の趣味がないんですよね。私は結構アウトドア派で、休日には山登りとかしたいし、夏は海で泳ぎたいし。でも彼は完全にインドア派で、ずっと家でPCに向かっていたいって感じで。でも、お互いに映像はすごく好きだから、共通の趣味ということで外に出るきっかけになったのはカメラのおかげではありますね。うん、ふたりのコミュニケーションにすごく貢献してます、カメラは。


吉開 菜央

映画作家 / ダンサー / 振付家

1987年山口県生まれ。監督した主な映画は『Grand Bouquet』(カンヌ国際映画祭監督週間2019正式招待)『ほったまるびより』。(第19回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門新人賞受賞)作品は、国内外の映画祭での上映をはじめ、展覧会でもインスタレーション展示されている。MVの監督や、振付も行う。米津玄師MV「Lemon」には出演もしている。

naoyoshigai.com
Twitter:@naoyoshigai
Instagram:@ghiiyonda

SIGMA fp Concept Movieに出演