何気ない日常を
輝かせる
ユニークな視点

ジェフ・ハーグローブ
Jeff Hargrove

パリのマレ地区にある私のカフェ“fringe”が大切にしていることは、技術と精度、そして気配りをもって人々をもてなすこと。それは私の写真でも同じです。

写真家が写真を通して世界観を共有するように、バリスタはレシピを通して理想のコーヒーを表現します。

コーヒーと同じように、イメージもまた人と人とを繋げます。これは私がコーヒーと写真の両方に関わるなかで見つけた、多くの共通点のうちのひとつに過ぎません。1杯の美味しいコーヒーや、1枚の写真が、人の心に触れ、幸せなひとときやインスピレーションをもたらす。これも、共通点のひとつです。

コーヒーも写真も、どちらにも人を動かす力がある。このことに気づけたことは、私が受けた最も素晴らしい恩恵です。これは長年に渡りコマーシャルや広告写真の撮影を続けていた間には見失っていたものでした。

この気づきと、クラフトコーヒーへの強い情熱、そして先に述べたコーヒーと写真との類似性とが、ものごとの本質と私とを結びつけるfringeの開店へと繋がりました。

fringeの一日は、穏やかな仕込みの時間から始まります。シナモンロールを捏ねて成形し、焼く準備をします。
コーヒー豆は一杯分ずつ計量し、いつでも同じ味で淹れられるようにしています。
一杯一杯のコーヒーが持つポテンシャルを最大限に引き出し、お客様に味わってもらうことが大切です。

この緻密さは、SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO|Art にも通じます。
信頼できる高い精度と、驚くほどのシャープさ。そしてF2.8の明るさにより、光量の少ない店内での撮影にも使えます。ボケ味も美しい。
私は写真の一部の要素を引き立たせたり、あえてぼかした部分を作ることで想像力をはたらかせてもらえるよう、ボケを使った表現を多く用います。
ケニア・エスプレッソが持つ一口目のシャープな味わいとその後の口の中での広がりのように、見る人を、過去や未来のどこか別の世界に連れていってくれます。

早朝の光のなか、仕込みを終えたバリスタのトムとレオが、朝のラッシュの前にコーヒーで一息ついています。SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Artはマクロレンズですが、ポートレートレンズとしても優秀です。軽くて汎用性が高く、浅い被写界深度が被写体を際立たせてくれます。二人の自然な様子を収めたかったこのシーンでも、高速かつ正確なオートフォーカスが可能なSIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Artはとても役立ちました。

トムがカプチーノを淹れ終わるその瞬間、ラテアートの最後の一筋を素早く収めました。ここでも、高速なオートフォーカスによってその瞬間を完璧に捉えることができ、レンズの明るさと浅い被写界深度が、暗いシーンでも難なく美しいボケ味をもたらしてくれました。

「舌で味わう前に、目でも味わう」
fringeではこのことを大切に、食べ物や飲み物を提供しています。食欲をそそる見た目はそれだけで味覚を豊かにし、料理を完璧に楽しむことができるからです。SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Artで撮られた写真も、まさに同じように作用します。このレンズで撮られた料理のシャープネスや質感には、思わず手を伸ばして触れたくなるほどの臨場感があります。
こうして何気ない日常を美しく捉えて昇華させることは、人生のあらゆる面において大切です。ひと切れのパイや一杯のコーヒー、ラテアートを注ぐ一瞬、それらを自分なりの視点を持って捉えることで、日常のなかの身近なものや些細な出来事も特別なものに変わります。

fringeのエスプレッソトニックは、味はもちろんのこと、氷とトニックの入ったグラスにエスプレッソがゆっくりと注ぎ込まれる様子も含めて魅力になっていると思っています。ですから、この美しく広がっていくエスプレッソをクローズアップで撮りたいと思いました。

エスプレッソは注ぐそばからトニックと混ざってしまうので、この撮影はタイミングが命です。捉えたいのは、完全に混ざり合ってしまった状態でなく、エスプレッソが広がっていくその瞬間なのです。

SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Artにはフォーカスリミッターが搭載されているので、オートフォーカスの駆動を所定のフォーカスエリア内に設定することができます。この機能のおかげで、トニックに広がるエスプレッソの渦を逃すことなく捉えられました。

撮影機材にするのと同じように、一日の終わりにはカフェの道具もすべてきれいにして次の日に備えます。

コーヒーミルは豆の旨味を最大限に引き出すのに不可欠な器具です。コーヒー豆には油分が多く含まれていて、この油がミルの内部に溜まってしまうので、コーヒーミルを分解し、残りかすをきれいに取り除きます。

夏の終わりの強い日差しの下、逆光に照らされるトム。
シャドー部のディテールは残しつつ、フレアやゴースト、周辺の光量落ちは避けたいという露出調整の難しいシーンです。
しかし、そんな心配はまったく必要ないほど完璧な色味とディテールで、SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Artのどのようなシーンにも対応できる汎用性とその画質の良さを改めて実感させてくれました。

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Special Thanks

バリスタ トムとレオ