fp L

“Less is more”を
体現するカメラ

コリン・プライアー
Colin Prior

SIGMA fp L, SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
ISO 100, F11, 1/5s, 28mm

写真家としてのキャリアを通じて私が苦労してきた問題のひとつはウェイトでした。といっても私のBMIではなく、リュックサックの重量のことですけれど。山に登り、日の出を撮るポジションを決めるには、山頂付近で一晩キャンプをしなければなりません。テント、寝袋、マットレス、ストーブ、食料、水…そうそう、それからカメラ機材と三脚も。夏で23kg、冬には25kgにもなり、このうちカメラバッグの重さは7.5kgにもなります。

SIGMA fp L, SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
ISO 100, F16, 0.7s, 70mm

当時の私のカメラは、120mmのロールフィルムに4段階のみの露出で撮影できるFUJIFILMの中判カメラ、GX617でした。これとつきあうのはクラシックカーを運転するがごときで、山頂で迎える朝日を撮影するのに、私は3~8本のロールフィルムを使っていました。撮影したフィルムを現像し、このうち1~2枚をスキャン用にセレクトし、PCのモニタで表示できる画像データにするまでに2~3週間を費やしていたんです。一体なぜそんな手間と費用をかけて中盤フィルムで撮影していたのか? 答えは簡単です。これら大判・中判のポジフィルムをプリントすれば、35mmのポジフィルムよりもはるかに素晴らしい画質で再現できるからです。しかしながら、現代のデジタルイメージセンサーとデジタルカメラ用の交換レンズは、このプリント写真の画質に革命を起こしたのです。

※以下撮影データの記載なき写真は他社カメラで撮影されております。

時代は変わって、SIGMAの最新カメラである約6,100万画素イメージセンサー搭載のfp Lを試す機会を得ました。同じく新しい外付け電子ビューファインダー、ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11も合わせた総重量はたったの600g弱 。新しい標準ズームレンズ、28-70mm F2.8 DG DN | Contemporaryを装着したとしても1kgを切っています。fp Lは、そのコンパクトさで最小のカメラバッグにもすっぽり収まるので、そのままリュックサックに格納できるのです。

Bothwell woods, Bothwell, Scotland.
SIGMA fp L, SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary
ISO 200, F8, 1/200s, 124mm

Bothwell Castle, Bothwell, Scotland.
SIGMA fp L, SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary
ISO 250, F8, 1/250s, 210mm

多くの人、特に一般的な風景写真を撮影する人にとっては、新しい28-70mm F2.8 DG DN | Contemporaryはぴったりだと思います。カメラにつけっぱなしで広角から中望遠まで自在に撮影できるのですから。しかし、私のような写真家で、100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryのように、もう少し長いレンズを探している人には、Lマウントを採用しているという意味でfp Lをおすすめします。約6,100万画素の高画素センサーのポテンシャルを最大限に引き出せる、プロフェッショナル用のハイエンドレンズの選択肢があるからです。今回、両方のレンズをfp Lと一緒に持ち歩きましたが、その合計重量は、以前使っていた機材よりも2.5kg~5kgも軽くなっていました。10年前、このカメラはどこに在ったのでしょう。もしこの中判並みの画質を実現するコンパクトなカメラが存在していたなら、私の膝もあと10年は現役をキープできていたかもしれません。