

SIGMA fp Style 02
吉開 菜央
映画作家・ダンサー・振付家
SIGMA fpを持って散歩をしてみた。普段はiPhoneくらいしか、携帯カメラを持って出歩かないので、とても新鮮な体験である。作品の撮影をすると決めた時は、三脚、レンズ、バッテリー、あらゆる非常事態を想定して、重装備で撮りに行くから、スキップしてもいいくらいの軽い気持ちでカメラを持って外に出られたことがシンプルに嬉しかった。普通、カメラ本体は軽くても、いいレンズを着けるとどっしり重くなってしまうものだけど、fpとSIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporaryの組合せはレンズもとても軽くてちいさい。この装備なら、毎日でも首から下げて使える。

※他社カメラで撮影


SIGMA fp, SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary, F3.2, ISO100, 1/125s

SIGMA fp, SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary, F4, ISO100, 1/50s
撮った写真は、どれも家の近所で撮影したもので、なにか一大イベントが起きているわけではないけれど、目にした瞬間、いまこの場所がこんなふうに見えることは尊いんじゃないだろうか、と思ってしまった景色だ。そんな風に思う瞬間は日常のそこかしこにあっても、撮って残せることはあまりない。しかも、カメラに撮るとたいていの場合、肉眼で見えているのとは少し違った画が映る。カメラはわたしの目ではないのだから当たり前で、それはそれで面白いのだけど、SIGMA fpの場合、思った以上に、その瞬間に惹かれた光や、空気感がそのまま写っていた。あるいは、自分に見えている景色を、脳内で少し変換して、もう少しこんな風に見たいというとても微細で直感的な欲求にカメラが反応してくれたのか。
ずばり言うと、わたしの目との相性はとっても良さそうだ。

SIGMA fp, SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary, F3.2, ISO100, 1/125s

SIGMA fp, SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary, F16, ISO100, 1/100s

SIGMA fp, SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary, F2.8, ISO100, 1/5000s