第256回

檜原村(ひのはらむら)の西部 / Western Part of Hinohara Village

August 26, 2020

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/100s
絞り値 F3.2
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 14mm
カラーモード モノクローム

1998年に閉校した檜原小学校の数馬分校が、東京の西に位置する檜原村に記念館として残されている。閉校後、最後の在校生5人は40分かけて本校へ通うことになった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

お盆休み中、以前から東京都多摩地域の中で唯一の「村」という点が気になっていた檜原村の西部へ車で行った。檜原村は、都心から約50キロ離れた東京の西に位置し、北は奥多摩町、南は山梨県と神奈川県に接している。村の80%が秩父多摩甲斐国立公園になる山の村の東側は、あきる野市へ向いて少し山が開けているので、村の外との出入り口となっているようだ。
土曜日の朝、上野原ICから中央自動車道を出て山梨県道・東京都道33号県を北上し、1990年に開通した全長954mの甲武トンネル内で山梨県から檜原村に入り、村の南から北上し南秋川橋で秋川を渡ると檜原街道に突き当った。檜原街道を東へ行けば、東京都で唯一「日本の滝百選」に選ばれた払沢(ほっさわ)の滝や村役場がある村のメインエントランス的な東部へ至るが、お盆休みで混雑を予想していたのでこの日は西へ行き、村の西部に位置する龍神の滝に立ち寄った。その昔、龍神の滝の奥には動物が多く住んでいて水量も多かったが、現在では尾根まで植林されているため、水量は少なく滝壺も小さくなった。動物の中でも特にムジナが滝口に多く現れることから、村人はムジナの滝と呼んでいた。ある時、大蛇が傷ついた体を鉱泉で癒し、川を下って滝の上で遊ぶ動物を見付け、滝壺にひそみ壺から一気に立ち登り、動物を口にくわえては壺に引き込んだ姿が龍の姿に見えたことから、村人は龍神の滝と呼ぶようになった。以上の様なことが、檜原村のホームページに書かれている。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 15.1mm
焦点距離
(35mm換算)
15mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

木漏れ日が差す小さな木の橋で南秋川を渡り、龍神の滝に近づいていく。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
シャッタースピード 1/160s
絞り値 F3.2
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 85mm
焦点距離
(35mm換算)
85mm
カラーモード モノクローム

神聖な空気感が漂う幻想的な朝の南秋川。
85mmという焦点距離はこの光景を切りとるには最適だった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
シャッタースピード 1/160s
絞り値 F3.2
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 85mm
焦点距離
(35mm換算)
85mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

木漏れ日で川底の小石が宝石のように輝いていた南秋川。
川の水は透き通るような透明感がある。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 2s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 6
焦点距離 14mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

檜原村のホームページによると龍神の滝の落差は18m。水量は多くない小さな滝壺に近づいたが、全身が濡れることはなく、マイナスイオンは充分感じることが出来た。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
シャッタースピード 1/640s
絞り値 F2.8
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 85mm
焦点距離
(35mm換算)
85mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

滝が流れ落ちてくる上部を新レンズのSIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artで切りとる。
小型化された85mmはコンパクトなSIGMA fpとの相性は抜群だ。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F2.8
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 85mm
焦点距離
(35mm換算)
85mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

滝周辺は瑞々しく猛暑を忘れさせてくれた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art

滝の周辺と流れ落ちる水が南秋川に注ぐ様子を動画で撮影。
マイナスイオンと滝の音に心も体も癒やされる場所だ。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/250s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 14mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

深い森の中のオアシス「龍神の滝」から見上げると青い空が少し見えた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 35mm
焦点距離
(35mm換算)
35mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

滝を撮り終え、南秋川に掛かる橋を渡ると4人の老人が滝を見に下りて来た。彼らが滝の前へたどり着いた時、滝全体も見えるよう撮影した。その手前にいる女性は老人たちより少し前に来て南秋川で犬と涼んでいた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art

龍神の滝からは西へ700m走り、数馬分校前の信号で右折して細い道を上り、1998(平成10)年に閉校した檜原小学校の数馬分校を訪ねた。現在、分校は記念館となり、開館日は土日祝のみ、開館時間は9:30AM-3:30PMで入場料は無料となっている。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F6.3
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 22mm
焦点距離
(35mm換算)
22mm
カラーモード モノクローム

1998(平成10)年に閉校した檜原小学校の数馬分校の校庭と校舎。
建物は1959年に建てられたものだ。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
シャッタースピード 1/1250s
絞り値 F2.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 85mm
焦点距離
(35mm換算)
85mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード シネマ

校舎の玄関口に建つ少女と題されていた彫刻像に、ここから数キロ北に位置する奥多摩湖の湖底に沈んだ小河内村出身の祖母の面影を感じた。新レンズの美しいボケ味とカラーモードのシネマは、私のノスタルジックな気持ちを投影するこの写真に最適な描写を与えてくれた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 14.8mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

昔良く見かけたロープは子供に戻ったような気にさせてくれた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 14mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
ホワイトバランス オート
カラーモード シネマ

1959年に建てられた二階建ての校舎へ入り、廊下に張り出された習字の前で立ち止まる。
引きがなかったが、教室の様子が少し垣間見られる写真が撮れたのは広角ズームのお陰。
【【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F3.2
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 800
焦点距離 14mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
カラーモード モノクローム

ちょっと薄暗い小さな図書室に、祖母の生まれ育った村である「おごうち」というタイトルの本を「檜原村史」の側に見かけた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/400s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 14mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
カラーモード モノクローム

二階の廊下の窓からの風景。
校舎の裏は村のご先祖様のお墓が建ち並んでいる。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 14mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
ホワイトバランス オート
カラーモード スタンダード

私も小学校の低学年まで木造の校舎だったので、こんな階段で遊んだ記憶が蘇った。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 14mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

二階の教室。大きな窓の外は森。
冬に教室のストーブの横に弁当を置き、温めた記憶も蘇る。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F2.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 85mm
焦点距離
(35mm換算)
85mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

数馬分校傍の民家の垣根にハシゴがかけられていた。
新レンズのボケ味を活かして撮影してみた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
シャッタースピード 1/1600s
絞り値 F2.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 85mm
焦点距離
(35mm換算)
85mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

数馬分校近くで見かけた秋海棠(シュウカイドウ)。
開花時期は8月~10月。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art

数馬分校では充実した撮影が出来き、分校を管理しているお爺さんの親切な説明も有り難く、半日ぐらい居て昔の資料を読んでもいいかなと思ったが、せっかちな私は分校から550mほど檜原街道を西へ走り、車三台しか停められない駐車場に一台分空きがあった駐車場に車を停め、祭神は九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)、天手力男命(あめのたぢからおのみこと)である九頭龍神社を参拝した。九頭龍神社のホームページに、「龍神様をお祀りしており、全国から仕事の成功や縁結び祈願等の参拝者が訪れます。また九頭龍の滝はパワースポットとして知られ、スポーツ選手や芸能人も度々訪れます。」と書かれている。参拝の後立ち寄った九頭龍の滝も含め、この辺り一帯はパワースポットと言っていいような神聖な空気が漂っていた。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 14mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

鳥居の「九頭龍神社」と書かれた光った文字にフォーカスした。
本殿を少し入れたこの写真の主役は鳥居の後ろに立つ二本の御神木。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 14mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

九頭龍神社から近い九頭龍の滝まではこの階段で下りていく。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 250
焦点距離 35mm
焦点距離
(35mm換算)
35mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

渡れば九頭龍の滝がよく見える南秋川に掛かる木の橋は、残念ながら現在立ち入り禁止になっている。橋の後方に下がり滝とその周辺が分かる写真を撮ってみた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 35mm
焦点距離
(35mm換算)
35mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

立ち入り禁止の橋手前で、涼んでいる龍に見えた九頭龍の滝を撮影。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports + SIGMA MOUNT CONVERTER MC-21
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 200mm
焦点距離
(35mm換算)
200mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

木漏れ日がスポットライトになる九頭龍の滝の上段部分にフォーカスした。
正に光と影の世界、神が宿る光景だった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports, SIGMA MOUNT CONVERTER MC-21

二つの滝と小学校の分校を撮影した私は充分に満たされ、村の東部へは行かず、北上して来た都道33号を南下し家路についた。栗坂トンネル(全長209m、幅・高さ同様、1985年竣工)に入る手前に猿の群れがいたので、猿を撮影するためトンネル手前の僅かな路肩に車を停めたが猿達は森へ逃げて行った。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports + SIGMA MOUNT CONVERTER MC-21
シャッタースピード 1/400s
絞り値 F3.2
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 200mm
焦点距離
(35mm換算)
200mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

電線を渡る一匹の猿を栗坂トンネル手前で何とか撮影出来た。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports, SIGMA MOUNT CONVERTER MC-21

檜原村を訪ねてみたくなった一番の理由は、東京都多摩地域の中で唯一の「村」であるという点だが、もうひとつは、檜原村から数キロ北に位置する小河内ダム建設により、奥多摩湖の湖底に沈んだ小河内村(おごうちむら)が母方の祖母の生まれ育った村なので、檜原村に来れば亡くなった祖母が見て育った同じ様な景色が撮影出来ると思ったからだった。いつものようにその場の空気感と共に出会った光景を切りとる私の姿を、祖母が見ていたような気がした一日だった。

檜原村

使用機材