第264回
デザート・クイーン鉱山へのトレイル / Desert Queen Mine Trail
December 16, 2020
午後の陽光で溪谷斜面にあるトレイルが浮かび上がっている。
このトレイルは金鉱山跡に繋がっていて、西部開拓時代をイメージしながら歩いた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
11月下旬、カリフォルニア州のジョシュア・ツリー国立公園へ久しぶりに行き、面積3,196 km²(東京都の約1.5倍)の公園北東部に位置するデザート・クイーン鉱山までトレイルを歩いた。ロサンゼルスは新型コロナウイルスの影響で、夜の10時から朝の5時まで外出自粛だったため、当日の朝は5時に出発し、日の出は目的地の100km手前のモレノ・バレーで迎えた。
太陽が昇る少し前、モレノ・バレー・フリーウェイから出て、ジャック・ラビット・トレイルという山道に入り日の出を迎えた。いつも通過するだけの地点だが、トレイルが沢山あるので春先に歩いてみたいエリアだ。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary
日の出は枯れた草越しに東の山から昇った太陽を撮影。カメラ内の日付は日本時間のままで撮影してしまったが、現地時間で朝の6時57分だった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary
デザート・クイーン・マイン・トレイルヘッド (Desert Queen Mine Trailhead)には9時半の到着。風は冷たいが、快晴でトレイルを歩くのには最高の天候だった。この日は友人が同行し、いつもの独り旅のように先を急がず、お喋りしながら時間をかけて歩いた。
トレイルの歩きはじめはフラットな一本道。
若いジョシュア・ツリーにフォーカスし、F値は開放で撮影。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary
鉄のタンクが半分潰れているが、どんな衝撃を受けたのだろうか。
カラーモードはシネマを選択。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary
溪谷の向こうに金鉱山跡が見えてきた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
トレイル沿いに生息するサボテン越しに金鉱山がある斜面を眺める。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
歩きやすく短いトレイルから外れてしまいこの岩場を引き返した。
開拓時代、鉱山労働者はこの様な岩場を毎日上り下りしたのだろう。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
正規のルートへ戻り、鉱山跡を見上げる。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
鉱山に使われた錆びたパイプが散乱する溪谷の底に下りた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
この地域を語るには欠かせない巨岩は圧倒的な存在感を持っている。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary
金採掘に使用したマシンが残されている。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary
外から鉱山洞窟を覗き込んで撮影。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
コウモリが住み着く鉱山洞窟に入ってみた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
フェンスがなければ落ちる危険がある鉱山跡。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
この鉱山洞窟も深そうだった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
鉱山跡から渓谷を見渡す。
トレイルはこの溪谷沿いをまだ先まで歩いて行けるようだった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
同行した友人がお湯を沸かしコーヒーを入れてくれた。
冷たい風が吹く標高1,300mの鉱山跡で温かいコーヒーは身に沁みる。
デザート・クイーン鉱山は収益性の高い金鉱山だった。金はフランク・ジェイムズという探鉱者により1894年に発見され1895年から1961年まで操業したが、殺人、強盗、銀行差し押さえ等、無法地帯だった当時の歴史が刻まれている。金の発見者であるフランク・ジェイムズは凶悪犯ジム・マクヘイニーらにより殺害され、マクヘイニーは殺人を隠蔽し自分が鉱山を発見したと主張した。
マクヘイニーは2年間鉱山を所有したが、金で儲けた3万ドルを浪費し、銀行に鉱山を差し押さえられてしまった。その後、1915年に鉱山は地元の牧場主だったビル・キーズに買収された。
帰り道、午後3時には既に暗くなった溪谷の底を歩く。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
巨岩の横を通りトレイルを歩く。
午後の光に染まる枯れたユッカにフォーカスした。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary
快晴の日の午後の陽光は魔法の光だ。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary
独特の岩層がむき出しになった砂漠地帯。
1894年に金が発見された当時を想い撮影した。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary
トレイル歩きをIシリーズ4本で動画撮影した。
トレイルを歩き終えた後、私の好きな巨岩があるライアン・キャンプグランドに行き、日没を迎えた。
ロック・クライマーに人気のある巨岩の上に月が浮かんでいた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
人が座っていた巨岩がシルエットになった日没直後、西に向かって撮影。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary
陽が沈むと急激に冷え込んできたキャンプ場を動画で撮影。
乾いた砂漠地帯をゆっくりと快適に歩いたこの日、使用レンズはIシリーズ4本、不毛の砂漠地帯ではコンパクトなレンズは使い勝手がとても良かった。そして、単焦点レンズの良さを今更ながら再確認した。