第288回

千葉県鴨川市四方木(よもぎ)の晩秋 / Late Autumn in Yomogi, Kamogawa City, Chiba Prefecture

December 15, 2021

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/60s
絞り値 F2.8
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 320
焦点距離 24mm
カラーモード モノクローム

源平の合戦で落ち武者が傷を癒やしたといわれる四方木不動滝は、千葉県鴨川市の清澄山系に源を発する小櫃川(おびつがわ)上流に位置する高さ10m、幅8mの美しい滝だ。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary

12月の第一土曜日、千葉県鴨川市北東部の四方木という小さな集落を訪ねた。アクアライン経由で千葉県へ渡り、朝7時半に四方木へ到着。一番見たかった四方木不動滝の手前までは、すれ違いが困難な細い林道を通り車で行けるが、地区のHPで勧めている通り、四方木ふれあい館に車を停めて歩くことにした。霜が降り冷え込んだ集落を抜け、林道に入ると鳥の鳴き声が森に響き渡り、林道を先へ歩いて行くと動物の大きな鳴き声が突然聞こえてきた。聞いたことのないその奇妙な鳴き声は数分間続いた。動画を撮影したので帰宅後聞き直して調べてみると、中国と台湾に分布するシカ科のキョンの鳴き声だと分かった。日本では特定外来生物に指定されているキョンは、レジャー施設から逃げたものが野生化し、千葉県では約5万頭に増加し農作物に深刻な被害が出ているようだ。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 24mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

滝へ向かう林道で朝陽に照らされた見事な紅葉が出迎えてくれた。
【使用機材】SIGMA fp, SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary

林道では鳥のさえずりを聞きながら紅葉も撮影出来たので歩いて正解だった。この地域のコミュニティセンターである四方木ふれあい館から1kmほどの距離をゆっくりと歩き、数台の車が停められる広場に出た。広場の先には瀧観不動明王を祀る祠が建ち、その右先にある「よもぎ不動滝自然観察園」と書かれたサインが設置されたゲートを潜り、滝へ下りた。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/50s
絞り値 F3.2
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 24mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

見晴台からよく見えなかったが、小櫃川へ下ると四方木不動滝は、雄滝(右)・雌滝(左)に分かれた夫婦滝となっていることに気づいた。水量が少ない時には雌滝は見られないようなので、数日前に降った雨が影響したのかもしれない。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F3.2
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 90mm
ホワイトバランス オート
カラーモード 風景

滝壺は水遊びができる水深がありハヤが釣れるそうだが、滝周辺の小櫃川は浅瀬になっている。石を伝って周囲の紅葉と空がきれいに映り込んでいる場所へ移動して撮影。
【使用機材】SIGMA fp, SIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 90mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

滝に下りて行く小道で見かけた見事な紅葉。谷なので陽が当たらない背景は暗く、透過光によって輝く紅葉がより美しく見えた。
【使用機材】SIGMA fp, SIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/200s
絞り値 F3.2
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 250
焦点距離 90mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

四方木不動滝の入口手前に瀧観不動明王が祀られている。
滝を見て戻って来るとほんの短い間だけ光が差した。
【使用機材】SIGMA fp, SIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

滝へ下りて一時間は誰にも会わなかったが、10時を過ぎた頃から見物人が現れはじめた。よく来るという地元の男性は夏に滝壺に潜ると言っていたが、この朝の冷え込みはきびしく、川まで下りて来る人はいなかった。瀧観不動明王が祀られている四方木不動滝の入口まで戻ったのは11時過ぎだった。そこから、四方木地区のHPに紹介されている四方木熊野神社を目指し、林道の終点付近から北へ続く細い山道を下った。小櫃川に掛かる橋を渡り、荒れた道を進んで枯れた川を渡り、水溜りのような小さな池を経て登った先は、錆びた農業機械が置き去りになり、農作業が行われた跡が残る土地だった。そこからは少し迷って見つけた山道を下り、小櫃川に注ぐ小さな川に出た。川辺りには、かつて川に掛かっていた橋の一部が朽ち果て残っていた。携帯アプリで、熊野神社が川を渡った対岸の山中に位置しているのを確認し、靴を濡らして川を渡り、張られているロープを伝って川底から上がり、細いクリーク沿いを上り、果樹園跡のような平坦な土地を経て四方木熊野神社へ到達した。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/800s
絞り値 F2.2
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 24mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード ティールアンドオレンジ

周囲の秋色に溶け込んでいた錆びた農業機械。カーラーモードはティールアンドオレンジを選んだ。
【使用機材】SIGMA fp, SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F2.8
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 24mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

年季の入った鳥居を潜り、苔生す石段を登り四方木熊野神社へ。
この日、人が訪れる気配は感じなかった。
【使用機材】SIGMA fp, SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 24mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

石段の上部まで登り、四方木地区の氏神様として古くから祀られてきた四方木熊野神社を見上げる。
【使用機材】SIGMA fp, SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary

四方木不動滝の入口から、迷いながらも1時間ほどでたどり着いた熊野神社は、四方木地区のHPにある通り、人里離れた苔生す湿地に建てられているが、お社周辺は清らかな砂地が保たれ、神秘的な雰囲気に満ちた場所だった。神社がある辺りは「四方木台」と呼ばれ、かつては地区の中心地だったようだが、現在は住民が途絶え荒廃が進み、熊野神社までの道のりは険しい状況だった。熊野神社から無事に四方木不動滝の入口まで引き返し、四方木ふれあい館へ戻ったのは午後2時頃だったが、里山に陽が届く範囲が少なくなっていた。そこから県道81号線(清澄養老ライン)を車で1.6km北上し、県道から細い道へ入り、江戸中期以降、主に水田をつくるため川を短絡させた川廻しのひとつで、地元では「穴の口」と書いて「あなんくち」と呼ばれる川のトンネルを見に行った後、四方木を後にした。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/60s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 20.4mm
焦点距離
(35mm換算)
31mm
ホワイトバランス 曇り
カラーモード 風景

紅葉越しに穴の口が小さく見える。小櫃川までは下りなかったが、周辺の様子がよく観察出来る場所から撮影。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/200s
絞り値 F3.5
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 90mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

元は川の本流で川廻しによって堰き止められたのだろうか?錦沼と名付けた池の水面に紅葉がきれいに映り込んでいた。
【使用機材】SIGMA fp, SIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

四方木地区で、林道を歩いて四方木不動滝まで下り、神秘的な雰囲気に満ちた熊野神社にもたどり着けた。その後、この地域特有である穴の口と呼ばれる川のトンネル周辺を散策したこの日、SIGMA fpLと3本のレンズ(SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary、SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary、SIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary)で動画を撮影した。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary
シャッタースピード 1/320s
絞り値 F6.3
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 400mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード ティールアンドオレンジ

四方木を出て16kmほど北上した君津市で単線を見かけた。この日出番がなかったSIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryを素早くSIGMA fpに取り付け、晩秋の夕陽に染まる電車の後方を捉えた。この後、渋滞するアクアラインに向かった。
【使用機材】SIGMA fp, SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary

今回は、APS-Cサイズミラーレスカメラ用のSIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporaryをメインにした動画と、三脚に据えてしっかり撮る静止画撮影にはSIGMA fpL、手持ちでフットワーク良く撮る静止画の撮影にはSIGMA fpを使用した。現地では、SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary付きのSIGMA fp Lを軽量な三脚に据えて右肩で担ぎ、SIGMA IシリーズのSIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary、又はSIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary付きのSIGMA fpを首からぶら下げ、カメラリュックはいつも通りに背負った。SIGMA fpの小型軽量な特性を活かし、もう一台のカメラを体の側に置いて行動した。

四方木不動滝