第302回

黒山三滝 / Kuroyama Three Waterfalls

July 21, 2022

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/25s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
カラーモード モノクローム

埼玉県入間郡越生町にある荒川水系越辺川(おっぺがわ)の支流・三滝川に落ちる上下二段の男滝(おだき)、女滝(めだき)と少し下流の天狗滝の三つを黒山三滝と呼んでいる。夫婦橋を渡り男滝と女滝に近づく手前で、「黒山三滝」と書かれたサインが橋の先に見え、タイトル写真に良いと思い撮影した。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

梅雨明け前、蒸し暑い日が続いていたので、涼しげな風景が撮れる場所をリサーチし、埼玉県入間郡越生町にある黒山三滝を見つけた。人気のある場所らしく車23台が停まれる町営駐車場は週末すぐに満車になるとの情報があり、平日の朝6時に町営駐車場へ到着すると停車する車はまだ2台だった。私はカメラを据えた三脚を肩で担ぎ、カメラリュックを背負い、三滝川沿いの遊歩道を歩き出した。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/60s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 41.3mm
ホワイトバランス オート
カラーモード フォレストグリーン

愛称が「迎え滝」という小さな滝は、町営駐車場から三滝川沿いの遊歩道を歩きだしてすぐに迎えてくれ、黒山三滝を見る前に新緑と豊かな水の流れが撮れ、これから見る光景に期待感が高まった。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary

木々に囲まれた湿度が高い谷を流れる三滝川沿いの遊歩道を歩いて行くと、川の右岸に切り裂いたような狭い谷があり、岩壁に挟まれた狭い谷の奥にある天狗滝からは幾つかの小滝を経て勢いよく水が三滝川へ注いでいた。天狗滝からは遊歩道に戻らず、山道で天狗滝へ流れ落ちる沢まで登り、そこから山道で男滝と女滝へ下りた。三滝の岩壁付近には、県指定天然記念物のアオネカズラ等、暖地性のシダ類が生息し、比較的アクセスの良い場所だが秘境に来たような気がした。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/20s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
ホワイトバランス オート
カラーモード フォレストグリーン

切り立った黒っぽい岩壁に挟まれた狭い谷奥までは階段と手すりが設けられ、三滝川から見た印象よりも楽に落差20 mの天狗滝へ到達できた。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/30s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
ホワイトバランス オート
カラーモード フォレストグリーン

天狗滝の上の滝へ流れ落ちる沢まで登った山中には、滝の名の謂れである天狗が住むといわれている。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/40s
絞り値 F4.5
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
ホワイトバランス オート
カラーモード フォレストグリーン

落差10mの男滝と落差5mの女滝へ下る山道から、三滝川にかかる紅い夫婦橋と二つの滝、周辺の新緑がバランスよく撮れる場所があった。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary
シャッタースピード 1/10s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 138.6mm
ホワイトバランス オート
カラーモード 風景

下段の女滝横に龍だと思われる白い置物があったが、天狗伝説との関係はあるのだろうか。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/80s
絞り値 F3.5
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 56.1mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

三滝川にかかる夫婦橋に朝陽が差し、薄暗い谷内で浮き上がって見えた。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary

涼し気な風景を求め黒山三滝周辺を散策した。
梅雨時で水量が多く、元気に鳴く鳥の声が滝の音にかき消されていた。

室町時代に山岳宗教修験道の拠点として開かれた黒山三滝からは、山門が素晴らしく、
龍神伝説で知られる龍穏寺を訪ねた。龍穏寺は現在曹洞宗の寺院だが、807年に修験者や山伏達の手により、基礎となったお寺が少し南に草庵され、1504年に現在の場所へ移築された。私は山門を撮影後、境内にある周辺を描いた地図に黒山熊野神社と記された神社を見つけ、黒岩という地名が付いているので立ち寄ってみた。黒岩という地名は、この地域に見られる古生層の黒っぽい岩石に由来するようだ。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 17.7mm
ホワイトバランス オート
カラーモード スタンダード

龍穏寺の境内から道を挟んだ空き地に無人販売所内があり、「お金入り口」と書かれた布にピントを合わせ撮影した。等倍で見ると布の質感が克明に写り、まるで手で触れているかの様に感じられる。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.5
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 70mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

龍神伝説からその地名が生まれた龍ヶ谷(たつがや)にある龍穏寺の山門。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 31.7mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

黒山三滝に行く前に立ち寄るべきだったかもしれない黒山熊野神社の本殿下にあるスギ。
2本のスギと見なし、2000年4月1日に越生町景観樹木に指定されている。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary

ランチ後、近くにあった梅林に立ち寄ってみた。越生梅林の起源は、1350年頃、福岡県の太宰府天満宮から菅原道真の霊を小杉天満宮(現梅園神社)に分祀(ぶんし)した時に梅を植えたのが起源とされ、越生町の観光サイトでは、越生町といえば「梅や梅林」というほど知名度が高いと紹介されている。黒山三滝をメイン越生町に来たが、埼玉県内第1位の巨木「上谷の大クス」も気になり立ち寄った。私は地球上でもっとも大きな木でもっとも大きな生命体であると考えられているカリフォルニア州のセコイア国立公園内に生息するセコイアデンドロンの巨木、シャーマン将軍の木(体積1487立方メートル、高さ83.8m、樹齢2200年)を何度か撮影したが、幹回り15m・高さ30m・樹齢は1,000年以上になるといわれる大クスは実際のサイズより大きく見え、シャーマン将軍の木に負けない存在感があった。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 28mm
ホワイトバランス オート
カラーモード 風景

越生梅林で樹齢670年の梅の木である魁雪(かいせつ)の幹を撮影。
花の季節ではないが、落ちた梅の実が色鮮で目を楽しませてくれた。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/60s
絞り値 F2.8
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 16mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

「上谷の大クス」の大きな幹は鉄の支柱で支えられている。
この時はロープが張られ、木の手入れと思われる作業が行われていた。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

黒山三滝を散策後、龍穏寺、黒山熊野神社、越生梅林、手入れ作業中だった「上谷の大クス」に立ち寄った。

涼し気な黒山三滝を撮り終えた時点で帰路についても良かったが、折角来たのでお寺と神社、梅林と巨木にも立ち寄った。ランチで入ったうどん屋にはサイクリストとハイカーに値引きサービスがあり、越生町では平成28年4月29日に全国で初めてハイキングのまち宣言をしているが、越生は昔から関東地方から秩父や北へ行く旅人にとって重要な通り道だったようだ。ハイキングコースが沢山あり、伝説や歴史も興味深い越生は、撮影地としても楽しい町なので再訪問したい。

黒山三滝