第313回

銚子 / Choshi

January 31, 2023

押本龍一「私の出会う光景」
カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
シャッタースピード 1/1000s
絞り値 F7.1
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 67.2mm
カラーモード モノクローム

千葉県の銚子市名洗町から、屏風ヶ浦(びょうぶがうら)と呼ばれる旭市の刑部岬まで約10kmにわたり続いている40m~50mの海食崖を見渡す。風が強い場所のようで、崖の上には風力発電用の風車があり砂浜からウインドサーファーが海へ出て行った。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports

昨年末、千葉県北東部に位置する銚子市へ初めて訪問した。土地勘のない私は、ナビの目的地を有名な犬吠埼灯台にセットし、銚子大橋で利根川を渡り銚子市に入った。灯台を目指して千葉県道254号銚子公園線を少し南下し、犬吠埼灯台まで続く日本の渚百選に選定されている君ヶ浜と呼ばれる長い砂浜の北端に車を停め、この日の撮影を開始した。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 20mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

女性が海風に吹かれていた君ヶ浜の北端。夏は涼しく冬は温暖だと聞く銚子の海岸は強い陽射しで冬の寒さは感じなかった。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
シャッタースピード 1/1000s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 208.1mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード パウダーブルー

君ヶ浜の北端から銚子のシンボルである犬吠埼灯台を撮影。初点灯は1874年(明治7年)11月15日。灯塔高 (地上から塔頂までの高さ)は31.3m、灯火標高(海面から灯火までの高さ)51.80m。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports

多くの文化財等に登録されている犬吠埼灯台が建つ犬吠埼先端は関東・銚子半島の最東端で、三方を海に囲まれた海食台地だ。断崖絶壁下の岩礁に荒波が押し寄せ、海風が心地よい絶景ポイントだったが、訪問客が多かったので長居はせず、そこから見えた南の長崎鼻一ノ島照射灯(ながさきはな・いちのしま・しょうしゃとう)へ向かった。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F6.3
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 21.2mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

長崎鼻一ノ島照射灯が建つ、太平洋へ突き出した小さな岬は銚子の最南端で、犬吠埼灯台周辺と異なり海面に近い平地だった。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/800s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード FOVクラシックブルー

塔高21m、灯高23mの長崎鼻一ノ島照射灯。初点灯は1955年(昭和30年)4月。歴史もサイズも犬吠埼灯台より劣るが、周辺の景色に溶け込んだ存在感のある灯台だ。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F6.3
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

長崎鼻一ノ島照射灯の建つ岬先端の岩礁に人工的に造られた建物の土台のような跡があった。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/1000s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 70mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

長崎鼻一ノ島照射灯が建つ岬の付け根部分は小さな漁村で、村人の生活感がある光景を少し撮影した。今後はこういう小さな漁村に長居をして宿泊してみたい。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary

銚子の最南端にある長崎鼻の岬から西へ走り、屏風ヶ浦が一望できる名洗港海浜公園へ移動した。この公園から眺める太平洋海岸線に連なる屏風ヶ浦は水郷筑波国定公園に属し、2016年3月に国の名勝及び天然記念物に指定され、房総の魅力500選に選定されている。ドーバー海峡にあるホワイト・クリフに似ているので東洋のドーバーとも呼ばれ、銚子観光に外せない景観だ。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F5.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

名洗港海浜公園からは、海食崖の屏風ヶ浦より、青い空と海の存在感を大きく感じた。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
シャッタースピード 1/1600s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 202.9mm
ホワイトバランス オート
カラーモード デュオトーン B2

名洗港銚子マリーナの南防波堤。
空と海面以外はシルエットになった光と影の世界のカラーモードはデュオトーンB2を選んだ。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 17.1mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

銚子マリーナ付近に遊歩道が整備され、近くから海食崖が観察できた。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/1000s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 36mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード サンセットレッド

銚子マリーナの南にあり、耳を立てた犬のように見えることから犬岩と呼ばれる岩の前に移動し、サンセットを待った。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/250s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 70mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード サンセットレッド

犬岩の左手前の岩から水平線へ沈みゆく太陽を追った。千葉県で「洋上風力発電」事業が始まった記事を見たが、沖合に見える大型風車の左は観測塔のようだ。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary

銚子半島に人が住み着いたのは約1万5千年から2万3千年前で、市内には縄文土器や骨角器が出土している遺跡や貝塚がある。千葉県唯一の日本ジオパークである銚子半島は、中生代ジュラ紀から白亜紀の基盤岩が露出し、1億2000万年前に形成されたとされる犬吠埼には浅い海だった海底の痕跡があり、変化に富んだ景観が魅力だ。銚子市は太平洋に突出し三方を水域に囲まれていて日本列島で最も早く太陽が昇る街なので、元旦に初日の出を銚子で迎え独自の自然景観を撮影するもいいだろう。

長崎鼻の岬

撮影風景と機材

動画と写真を撮影したこの日の撮影状況。