第314回
冬の三浦アルプス / Miura Alps in winter
February 15, 2023
神奈川県三浦郡葉山町上山口の観音塚と呼ばれるハイキングコースの中継地点は、タブノキの根が張り千手観音と馬頭観音が祀られている。馬頭観音の右の面に光が差していた時間は短く、この光景が撮れたのはラッキーだった。木漏れ日で光る僅かな部分にフォーカスした。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art
晴れ間もあるが雲の多い日との予報だった冬の日、三浦半島中央の少し北に位置する東西約6㎞、南北約2.5kmに及ぶ丘陵地帯である三浦アルプスの一部を歩いた。夏の日、陽射しを避け日陰の多い森戸川林道を歩いたことがあったが、この日は陽光を心の中で求めハイキングコース西端の仙元山から歩きはじめ南尾根を東へ向かった。
木の枝に紐を括り付けたシンプルなブランコを頂上付近に見かけた。
背景も絵になるのでブランコに誰か乗せて撮影しようと思う。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art
この日は仙元山から富士山は見えなかったが、富士信仰が建てた不二仙元大菩薩の尖った石碑は独自の存在感があった。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art
枯れた冬の草木には、ウォームゴールドをカラーモードに選択した。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art
仙元山から少し歩いて行くと大きく下って登る急な階段になっている区間があり、低山歩きだと思って気軽に来ると面食らう人もいると思う。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art
標高189mのソッカ山の広い山頂付近は地元の人によってよく整備されている。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art
千手観音と馬頭観音が祀られている観音塚から少し東の区間には、木の根が張った急な登りが続いている。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 20mm F1.4 DG DN | Art
木の根が張った区間を登った先は、三浦半島中央道路の真上付近に位置する高塚と呼ばれる地点に到達した。そこで見かけた基準点は陶器のような材質で作られ、工芸品のような趣があった。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art
高塚の東にある竹藪もウォームゴールドがよく似合う光景だった。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art
三浦アルプス東端の乳頭山(標高202m)から横須賀の北部と東京湾を眺める。
陽が傾き冷え込んできた風景、カラーモードはパウダーブルーを選んだ。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art
この日は安針塚まで歩くつもりだったが、乳頭山から40分ほど南東へ歩いて畠山に到達するとかなり暗くなってきたので、そこから不動橋という場所まで下り三浦アルプス歩きを終えた。
三浦アルプスの冬景色は、枯れた草木とウォームゴールドの組み合わせで表現した。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art
不動橋まで三浦アルプスから下りて行くと、鬱蒼とした深い竹林が待っていた。
次回は陽が差す時間帯にここから登り始め、この日行けなかった安針塚まで歩いてみたい。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art
草木も枯れた冬の低山歩きは、新しいレンズのSIGMA 50mm F1.4 DG DN | Artと新しいカラーモードのウォームゴールドを多用した。陽がある時間帯は陽が当たる部分にフォーカスし美しいボケを得て、木漏れ日の暖かさを暖色系の色調で描写することを心掛けた。大口径標準レンズの50mmは私的に待望の一本だった。全てのレンズの基本となる50mmは、しばらく手元から離せないレンズになりそうだ。又、新しいカラーモードのウォームゴールドは使用できる光景が思った以上にあり、使用頻度が高くなりそうだ。
動画撮影は、使い勝手が非常に良い手のひらサイズの大口径標準ズーム一本だけで行った。
仙元山
撮影風景と機材
南尾根の根が張り出した区間は、低山とは思えないドラマチックな光景があった。