第229回
dp1 Quattro持って用水ブラブラ
July 27, 2022
【使用機材】 SIGMA dp1 Quattro
久しぶりにFoveon センサー搭載機「SIGMA dp1 Quattro」を持ってブラブラと出かけた。トートバッグにカメラを入れ、歩きながら「涼しげな場所はどこだろうか」と考えた末に行き着いたのは小田急線・登戸駅だ。ここから「二ヶ領用水」に沿って水辺を撮り歩こうという算段である。多摩川から続く遊歩道に入り、カワセミの声を聞きながら久地にある円筒分水を目指すことにした。
二ヶ領用水は江戸時代に小泉次太夫が作った全長約32キロの用水路だ。多摩川の水を2カ所の領地に引くためこの名が付けられている。テレビドラマ「岸辺のアルバム」で有名になった二ヶ領宿河原堰堤で多摩川と別れ、用水脇にある遊歩道を進む。川面には水草が踊り、冷たい空気が身を包んだ。
【使用機材】 SIGMA dp1 Quattro
流れに沿って両脇に遊歩道が整備されているので歩きやすい。小さな橋や飛び石が設けられていて、ちょっとした観光気分でブラブラできるのがいい。小橋から水面に「SIGMA dp1 Quattro」を近づけてシャッターを切る。Foveonセンサーは鮮明にその清涼感を写し撮ってくれた。
【使用機材】 SIGMA dp1 Quattro
ここの名所は二ヶ領用水がJR南武線をくぐるところだろう。桁下が低く、身をかがめないと通り抜けられないのである。ちょうど電車が来るとレール越し(しかも真下から!)にその迫力を味わうことができるのだ。春は桜の花を散らせながら電車が走り抜ける光景を見ることが可能だ。
【使用機材】 SIGMA dp1 Quattro
用水路を右に左にと渡って撮り歩きJR宿河原駅付近まで来た。この辺りまでは樹木が陽の光を遮ってくれたので快適にフォトウォークできたが、ここから先は空が顔を出すのでちょっと暑くなりそうだ。石の上にいるカモもクチバシを開けて暑そうにしていた。
【使用機材】 SIGMA dp1 Quattro
空き缶を大量に積んだ自転車が用水脇に停まっていた。「SIGMA dp1 Quattro」でその様子を接近して撮影した。そのディテールをしっかりと写しとれたが、ビールではなく発泡酒や第3のビールが多いことに気付いた。やはり夏はビールですよね!
【使用機材】 SIGMA dp1 Quattro
川崎市緑化センターでは五ケ村堀が二ヶ領用水と立体交差するところがある。2つの流れを見ているとなかなか面白い。緑化センターはさまざまな植物が植えられていて、ノンビリと散策するのにいいところだ。
【使用機材】 SIGMA dp1 Quattro
紫陽花の葉に寄って「SIGMA dp1 Quattro」のシャッターを切る。表面の立体感や緑の発色など「Foveonセンサーはやっぱりいいなぁ」と思う。早く「FFF」出ないですかね・・・。
【使用機材】 SIGMA dp1 Quattro
東名高速道路を過ぎてJR久地駅付近まで来ると、用水としての風情は消えて都市河川の様相に。流れの先では南武線が走り抜ける。
【使用機材】 SIGMA dp1 Quattro
右手に津田山を見ながら、開けた住宅地をブラブラと歩くと久地円筒分水に到着した。面白い形のコレは、取水した用水を決められた比率で各地域に分配するものである。かつてはいくつかの方法で水を分けていたようだが、水量をめぐって争いが絶えなかったようで、1941年の円筒分水の完成によって平和になったそうだ。ここは国の有形文化財に指定されている。
【使用機材】 SIGMA dp1 Quattro
ここから先も溝の口方面に向けて用水が続いている。宅地のあいだを流れる水路にコイが泳いでいた。
【使用機材】 SIGMA dp1 Quattro
国道246号線で用水に別れを告げ多摩川に出た。交通量の多い新二子橋から二子玉川方面を臨む。たった数時間のブラブラだったが、静かな二ヶ領用水界隈を楽しむことができた。このルートは四季を通じて楽しめるのでまた訪れたいと思う。
【使用機材】 SIGMA dp1 Quattro
久しぶりの「SIGMA dp1 Quattro」はやはりいい写りをしてくれた。「SIGMA fp」シリーズも魅力的だが、シグマユーザーとしてはやはり「Foveonセンサー」の写りを知っておきたいもの。まだSIGMAオンラインショップに若干在庫があるようなので、夏に「Foveonセンサー」デビューするのもオススメだ。