第240回
新60-600mm担いで横浜ブラブラ
January 12, 2023
シグマから2023年第1弾となる新製品が登場した。「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」である。標準域から超望遠域までをカバーできる高倍率10倍ズームのスゴいヤツだ。昨年末からこのレンズを持ってアチコチ撮影に行っていたのだが、1本であらゆるシーンを撮影できるのでなかなか楽しかった。新年一発目は2023年のカットでと思い、年明け早々に横浜港周辺を「SIGMA fp」とともにブラブラしてみた。 過去にも「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports」を「SIGMA sd Quattro H」に装着して1本で横須賀周辺をブラブラと撮り歩いた記憶がある。この新レンズはミラーレスカメラに最適化され、スポーツから風景、スナップ撮影にも使える守備範囲の広いレンズだという印象を持った。
新春の光は実に美しい。2023年の正月もなかなか天気が良く、クリアな日射しを浴びながらのブラブラスタートとなった。「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」は大きいレンズだが、日ごろから望遠レンズを使っているフォトグラファーなら難なく振り回せると思う。テレ端の600mmで大胆に船を切り取ってみた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
横浜名物の観覧車に設置されているデジタル時計を600mmで。パネルの様子がしっかりと分かるほどシャープに写しとれた。新開発の手ブレ補正アルゴリズム「OS2」はワイド端7段、テレ端6段の手ブレ補正効果を発揮する。この恩恵はとても大きい。EVF内の像も安定し被写体を狙ったとおりに捉えられるからである。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
高倍率、しかも超望遠域をカバーするレンズの醍醐味は遠近感をググッと圧縮したかのような写真を撮れるところであろう。目の前にある光景を10枚ものズーム域を使って自分の意図したとおりにフレームに封じ込めるのは快感である。しかし「飛鳥Ⅱ」は大きいね。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
そろそろ「CP+」の時期である。会場となるパシフィコ横浜前までブラブラと歩いてきたが、今年はシグマから何が飛び出すか今から楽しみである。その国立大ホールを「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」の約110mmあたりで切り取った。10倍ズームならではの使い勝手がいいね。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
対岸にある瑞穂埠頭を覗いてみる。通称「ノース・ピア」と呼ばれ、入口に有名なバーが2軒あるので訪れたことがある人も多いだろう。パシフィコ横浜側から見ると大きな風車が回転している辺りがそうだ。現在は米軍が使っており、この時も「インペッカブル」という音響測定艦が停泊していた。ソナーを使って潜水艦の「音紋データ」を採集する船らしい。その甲板の様子をビシッと「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」は捉えてくれた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
「ボーッ」という汽笛とともに先ほど撮影した「飛鳥Ⅱ」が横浜港を出て行った。「氷川丸」と汽笛の交換をしながら滑り出ていく様子は実に絵になる。やや気温が上がり空気が揺らいでいるがシャープな像を新しいレンズは結んでくれた。縦位置でのホールディングもやりやすく、新開発のリニアモーター「HLA(High-response Linear Actuator)」は合焦し続けてくれた。撮影に専念できるレンズはストレスを感じることが少ない。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
撮影場所を変えて「臨港パーク」のアーチ橋越しに「飛鳥Ⅱ」を狙う。微妙なフレーミングも「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」の回転式と直進式を併用できる「デュアルアクションズーム」で快適だった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
この界隈は変化が激しい。リゾートホテルやタワーマンションがどんどんと建設されている。コロナ禍で足が遠のいている間に港と街が急ピッチにアップデートされているのだ。そんな様子も10倍の高倍率ズームレンズなら1本でキャプチャーできる。楽チンだ。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
ブラブラと新春のミナトヨコハマ界隈をブラブラとしたが「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」の良さを存分に味わうことができた。広い空間で引きがある場所だとこのレンズの威力を大いに感じることができるはずだ。描写も良く、オートフォーカスも正確かつ高速で、手ブレ補正も異次元の効きなので、さまざまなシチュエーションで活躍するに違いない。モータースポーツや航空機、鉄道などの撮影だけでなく、撮影場所に制限があるシーンで重宝するレンズだと感じた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
というわけで新年おめでとうございます。2023年もどうぞよろしくお願いいたします。
この「シグブラ」もおかげさまで10周年を迎えることができました。今年は「CP+」も今のところリアル開催ができそうで、シグマのカメラとレンズを持って、パシフィコ横浜のシグマブースでお目にかかれればと思っています。