2008.09.23

カメラ

デジタル一眼レフの要素をコンパクトなボディに収めた1,400 万画素高画質デジタルカメラ「DP2」開発発表

株式会社シグマ(社長:山木和人)は、デジタル一眼レフカメラ「SD14」に採用されている1,400万画素 (2,652×1,768×3 層) FOVEON X3 (R) ダイレクトイメージセンサーを搭載した高画質コンパクトデジタルカメラ「DP2」の開発発表をいたします。
2008年3月に「一眼レフカメラと同じ性能をもつ、コンパクトなまったく新しいデジタルカメラ」をコンセプトに「SD14」と同等のダイレクトイメージセンサーを搭載した「DP1」を発売しました。
発売以来、撮影を楽しむ写真愛好家やプロの写真家等、幅広い層に高い支持をいただきました。現在開発中の「DP2」は、24.2mm F2.8 レンズ (35mm 版カメラ換算 41mm 相当の画角)を搭載し、新たな撮影領域を拡げるとともに「DP1」で追求したコンセプトを継承した上で、さらなる高画質化や、操作性や利便性の向上を目指したものです。
この製品は、2008年9月23日よりドイツ連邦共和国 ケルンメッセ会場にて開催されているPhotokina 2008において、参考出品しております。
DP2
発売日、価格未定
DP2の主な特徴
一眼レフサイズの大型イメージセンサー搭載
デジタル一眼レフに採用されている20.7mm×13.8mmの大型センサーを搭載。一般的なコンパクトデジタルカメラに搭載されている1/1.8型~1/2.5型センサーの約7倍~12倍の面積を誇ります。1画素の大きさは、7.8μm。1画素に取り込める光の量が多い大きなフォトダイオードにより、解像感の高い、豊富な階調表現が可能です。

フルカラーイメージセンサー
DP2には、デジタル一眼レフカメラSD14及び、DP1に採用されている1,400万画素(2,652×1,768×3層)ダイレクトイメージセンサーが搭載されています。このセンサーは、RGB全色を3層で取り込むことができる画期的なフルカラーイメージセンサーで、シリコンの異なる深さに配置されている3つの層が、センサー表面に近い方から順に青(B)、緑(G)、赤(R)の光を取り込み、画像を生成します。原理的に偽色が発生しない為、ローパスフィルターを必要とせず、光と色の情報を余すことなく取り込むことができるので、立体的で臨場感のある画像が得られます。

画像処理エンジン「TRUE II」搭載
3層構造のダイレクトイメージセンサーに初めて対応した画像処理エンジン「TRUE(Three-layer Responsive Ultimate Engine) 」を更に進化させた「TRUE II」エンジンを搭載しました。「TRUE II」にはSDシリーズやDP1の開発を通して蓄積してきた独自の画像処理アルゴリズムを盛り込み、画質への妥協を一切許さないシステムの開発に成功しました。

24.2mm F2.8レンズ搭載
センサーの能力を最大限に引き出すために開発された24.2mm F2.8レンズ(35mm判カメラ換算41mm相当の画角)を搭載。グラスモールド非球面レンズを2枚採用し、高画質を実現しました。スーパーマルチレイヤーコートを採用し、フレア・ゴーストの発生を軽減。被写体の情報を画面の隅々まで余すことなくセンサーに伝えます。大型イメージセンサーを採用していることにより、被写界深度が浅く、近距離や開放絞りでの撮影において、一眼レフカメラのような自然なボケ味を楽しむことができます。

RAWデータ記録方式採用 
DP2は、ダイレクトイメージセンサーで捉えた光の情報をそのまま記録する、RAWデータ記録方式と撮影したデータの利便性を向上させるJPEG を採用しています。RAW データは、データが劣化しないロスレス圧縮方式を採用し、コンパクトなファイルサイズを実現しました。DP2は、輝度情報と色情報を1:1の形式で取り込んでいるため、RAWデータには、補間に頼らずに輝度情報と色情報が1:1で記録されています。このRAWデータをSIGMA Photo Proで現像処理をする事により、他にはない自然なバランスを持った画像を手に入れる事が可能です。

RAW現像ソフトウェア SIGMA Photo Pro(付属)
SIGMA Photo Pro は、センサーが捉えた全ての情報を記録したRAWデータを素早く簡単に現像できるソフトウェアです。撮影時の設定で現像するX3Fモード、撮影した画像をソフトウェアが分析して最適に調整するオートモード、撮影者の意図を画像に反映できるカスタムモードの3つのモードから選択でき、撮影した画像を見ながらスライダーを左右に動かすだけの簡単操作で、思いのままの写真表現が可能です。

携帯性に優れたコンパクトボディ
幅113.3mm×高さ59.5mm×奥行54.6mmのコンパクト化を実現。便利な両吊りストラップを採用し、撮影の機動性を高めました。携帯性に優れたボディは、撮影の楽しみを拡げます。

3つの測光方式や4つの撮影モード
評価測光、中央部重点平均測光、スポット測光の3つの測光モードを搭載。撮影モードは、プログラムAE、シャッター速度優先AE、絞り優先AE、マニュアル露出の4つから選択ができ、光の状況に柔軟に対応しつつ、撮影者の経験と感性を駆使した表現が可能です。また、露出補正は+3.0~-3.0EV(1/3EVステップ)、オートブラケットも可能です。

手動ポップアップ式小型フラッシュ内蔵
手動ポップアップ式小型フラッシュを内蔵。撮影意図に合わせてフラッシュ撮影が可能です。通常撮影モードのほか、赤眼緩和モードやスローシンクロモードの設定、1/3EVステップの調光補正も可能です。

マニュアルでのピント合わせが可能
オートフォーカスが苦手な被写体やフォーカスロックが行えない場合にマニュアルフォーカス撮影が可能です。ピント調整時に選択したフォーカスフレームの範囲を拡大表示することもでき、マニュアルフォーカスが容易に行えます。

大型2.5型 TFT液晶モニタ搭載
2.5 型の大型TFT 液晶モニタを搭載。表示視野率100%を実現し、構図の確認が容易に行えます。

ホットシュー標準装備 
カメラ上部にホットシューを装備しました。別売りの専用フラッシュEF-140 DGやSDシリーズ用フラッシュEF-500 DG、EF-530 DGの他、高性能専用ビューファインダーVF-21の装着が可能です。
※EF-500 DG、EF-530 DGは、マニュアル発光での使用となります。
※ビューファインダーVF-21は別売りです。

専用レンズフード(HA-21)の装着が可能
撮影画像に影響を与える有害光を効果的にカットする専用フードの装着が可能です。フードアダプターにクローズアップレンズAML-1をはじめとする46mmサイズのフィルターを装着することにより、撮影範囲が拡がります。
※フードアダプターHA-21は別売りです。

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