2008.11.11

お知らせ

三層構造イメージセンサー開発企業Foveon社の買収について

株式会社シグマ(社長: 山木和人)は、米国の現地法人 Sigma Corporation of America を通じて、独創的な三層構造イメージセンサーの開発企業 Foveon , Inc . (フォビオン、所在地: アメリカ カリフォルニア州 サンノゼ市、以下 Foveon社) の発行済全株式を取得し、シグマグループの100%子会社といたします。

Foveon社は、独創的な三層構造のX3イメージセンサーの開発に成功し、イメージセンサーに関する最先端の技術ノウハウを有する開発型企業です。イメージセンサーの技術に新たな歴史を刻んだX3イメージセンサーは、その圧倒的な高解像度と立体的な描写力により、世界中の写真家及び写真愛好家から高い評価を受けてきました。

当社とFoveon社は2000年の業務提携以後、その独創的なX3イメージセンサーを活かした高性能デジタル一眼レフカメラ、コンパクトデジタルカメラの開発において協力関係を継続してまいりました。現行機種であるデジタル一眼レフカメラ、シグマSD14と、一眼レフカメラ用大型イメージセンサーをコンパクトなボディに搭載した画期的な高性能コンパクトデジタルカメラ、シグマDP1は、その圧倒的な高画質により、世界中の写真愛好家より熱狂的な支持を得ています。また、同様にX3イメージセンサーを使用した2009年発売予定の2台のカメラもすでに発表されています。

シグマは、今回、Foveon社をグループの100%子会社とすることで、高性能デジタルカメラ用の新型イメージセンサーの開発を強化し、その独創的な三層構造イメージセンサーをさらに発展・進化させることにより、当社カメラ・レンズ事業との相乗効果を発揮させる計画です。

デジタルカメラ市場は黎明期以来発展を続け、現在では大きな市場に成長しましたが、今後ますますニーズが多様化し、なおかつ画質の向上に対するお客様からの要求はより高いものになってくると予想されます。シグマはこの独創的な最先端のイメージセンサー技術をより完成度の高いものへと発展させ、当社の写真関連ビジネスを拡大しながら、写真文化の維持・発展に貢献する所存です。

【Foveon社の概要】
会社名:Foveon , Inc .
所在地:アメリカ カリフォルニア州 サンノゼ市
事業内容:Foveon社は、1つのピクセルロケーションで光の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)のすべてを取り込むことができるX3ダイレクトイメージセンサーを世界で初めて開発し、量産化に成功させた。色補間処理なしにカラー画像を生成することのできるX3ダイレクトイメージセンサーは、原理的に偽色を発生させることがなく、圧倒的な解像感と立体的な描写を可能とし、世界中の写真愛好家に高い評価を受けている。

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