第262回

秋の白砂渓谷周辺を散策

November 18, 2020

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/320s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 35mm
カラーモード モノクローム

山村の養蚕集落として、2006年(平成18年)7月5日に群馬県内で初めて重要伝統的建造物群保存地区として選定された赤岩(あかいわ)は、群馬県吾妻郡中之条町南西部にある集落だ。白砂川左岸の山に囲まれ、幕末から明治時代の景観が残っている。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art

見頃の紅葉と建造物も撮りたいと思って行き着いた先は、群馬県北西部吾妻郡中之条町六合地区を流れる白砂川沿いだった。11月5日の早朝、私は吾妻川沿いを走り、陽が昇る少し前、白砂川が吾妻川へ合流する地点に達していた。白砂川沿いのまだ薄暗い国道292号を北上し、赤岩集落に到着すると東から昇ったばかりの陽光が西の山に当たり始めた。赤岩集落は河岸段丘に南北に細長く家屋が建ち並んでいる。私は集落の南に位置する赤岩神社へ先ず向かった。神社への駐車場は特になく、路肩に面した空き地に車を停め、拝殿を目指し森の中へ吸い込まれるように独り歩いて行く。紅葉が見頃の森の中に入りすぐに撮影を開始したが、指先の感覚がなくなるぐらいの冷え込みに苦戦する。参拝し拝殿周辺の写真を撮った後、石段を下ると朝陽が差し込んで森が一気に明るくなり、気温も上がり指先も寒さから開放された。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F3.5
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 800
焦点距離 24mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

東の空が明るくなってきたので川原湯不動堂の横にある駐車場に車を停め、不動大橋から川幅の広い吾妻川を見渡した。かつて吾妻川は草津温泉や万座温泉を水源とする川から強酸性の水が流れ込み、魚がほとんど生息できない死の川だったが、草津町に中和工場が建設され川に石灰を注入することで現在は水質が安定している。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 19.3mm
焦点距離
(35mm換算)
19mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

畑に霜が降り、陽光で森は赤く染まり、欠けてきた月が雲ひとつない空に浮ぶ。赤岩集落の秋の朝は空気が澄み渡っていた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 640
焦点距離 14mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

鳥のさえずる声が響き渡る色づいた森。この辺り一帯の森も境内だと思うが、手水舎が横にある木造の鳥居付近から特に神域と感じる空間だった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 24mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード ティールアンドオレンジ

拝殿まで登ると陽光はまだ届かず冷え込みが厳しかったが、西に見えてくる秋色の山に救われた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
シャッタースピード 1/200s
絞り値 F3.5
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 105mm
焦点距離
(35mm換算)
105mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

石段脇に立つ灯籠は紙に覆われ赤岩神社と記されている。
紙に覆われた灯籠は私にとっては珍しい光景だった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/200s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 14mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

参拝を終え拝殿から下りると朝陽が差し始め、透過光により見頃の紅葉がさらに美しく輝いた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art


拝殿に通じる石段の中間地点付近で、朝陽が差し込む秋の森を鳥のさえずりと共に動画で記録した。
SIGMA fp + SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art + SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art

誰にも会わなかった赤岩神社の森から車に戻り、「ふれあいの家」まで移動しそこに車を停めて集落を歩いて散策した。
ここは観光案内所のような役割をする施設で、飲食のサービスも提供しているようだがこの日はあいにく休館日だった。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art
シャッタースピード 1/400s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 35mm
焦点距離
(35mm換算)
35mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード シネマ

集落にとって重要な歴史のある建物より目を引いた建物の撮影は、カラーモード「シネマ」で決まりだった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/200s
絞り値 F7.1
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16.4mm
焦点距離
(35mm換算)
16mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード ティールアンドオレンジ

幕政を批判した江戸後期の蘭学者である高野長英が投獄された後脱走し、逃亡の際に隠れ住んだことでも有名な湯本家の裏庭。老朽化が進む母屋より、実が付いた柿の木がある裏庭の風景に惹かれた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/160s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 15.5mm
焦点距離
(35mm換算)
15mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

地区の案内図で、「上の観音堂」と記されているお堂への石段。
朝陽を浴びた周辺の草木がとても色鮮だった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

陽が昇って明るくなった赤岩地区を「上の観音堂」に登って見渡した。
SIGMA fp + SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

陽が昇る前に到着した赤岩地区には予定より長く滞在し、地区を出たのは11時近くになっていた。
私は数カ所に立ち寄りながら白砂川沿いを北上し、白砂溪谷からは少し逸れるが、この地域の観光名所でもある中之条町チャツボミゴケ公園へ向かった。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/250s
絞り値 F6.3
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16.6mm
焦点距離
(35mm換算)
16mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

赤岩地区を出てすぐ目に飛び込んで来る龍択寺の入り口にある妙全杉は、樹齢850年、高さ約38m、幹囲約6m。立派なので撮影した。この杉は、龍択寺の開基である妙全尼が寺の石段の下に逆さにおいた杖がそのまま根付いて大木になったとのいい伝えがあり、「妙全尼の逆さ杉」とも呼ばれている。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art
シャッタースピード 1/200s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 35mm
焦点距離
(35mm換算)
35mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード シネマ

鉄鉱石を運ぶ専用線「太子線」の始発駅であった旧太子駅のホッパー。建物内は侵入禁止だ。
「太子線」は戦時中の昭和20年に開業し、昭和27年には旧国鉄に編入。昭和41年に群馬鉄山が閉山し、昭和46年に廃線となった。現在、ホッパー、ホーム、駅舎の復元がなされ「旧太子駅」として平成30年4月から一般公開されている。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/160s
絞り値 F7.1
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 28.6mm
焦点距離
(35mm換算)
28mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

白砂溪谷から逸れてすぐに見かけた小屋からの秋景色は絶景だった。
ここは、映画「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」のロケ地で、バス停として使われた小屋。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/250s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 24mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

品木ダムによってせき止められた湖は、白根山の湯釜に見立てられ、上州湯の湖(じょうすいのゆのこ)と呼ばれる。ダムの上流には、強い酸性の川である湯川、谷沢川、大沢川があり、川の水を中和させるため石灰石粉が流し込まれている。ダムはこの時出る中和生成物を貯めるためにつくられた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art
シャッタースピード 1/250s
絞り値 F1.8
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 35mm
焦点距離
(35mm換算)
35mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード シネマ

上州湯の湖を見下ろす丘にあり、江戸時代に品木の山本梅右衛門により建立された百八十八観音に立ち寄った。これらの石仏群は、坂東三十三観音、西国三十三観音、秩父三十四観音、四国八十八霊場を模していて、ここ1箇所で188箇所を巡ったことになるというが、品木ダムが出来るのを予測してこの場所に観音像を建立したようにも思えてくる。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art

チャツボミゴケ公園は白砂溪谷からは思った以上に距離があるように感じられ、午後1時前に到着した。かつてこの地は群馬鉄山と呼ばれ、国内第2位の生産量を誇る鉄鉱石の鉱床があり、昭和41年まで露天掘りによる採鉱が行われていた。ここで採鉱された鉄鉱石は旧太子駅へ運ばれたので、チャツボミゴケ公園とセットで旧太子駅を訪れると地域の歴史を感じる事が出来る。チャツボミゴケは、露天掘りの窪みである穴地獄と呼ばれる場所に自生している。大量に酸性の水が湧き出ている穴地獄では、強酸性の水を好むチャツボミゴケにとって最適な生育環境となっていて、強酸性の温泉を含んだチャツボミゴケが長い時間をかけて鉄鉱石に変わっていったといわれている。これはバイオミネラリゼーションと呼ばれる生物が鉱石を作り出す長いプロセスだ。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
シャッタースピード 1/250s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 105mm
焦点距離
(35mm換算)
105mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

チャツボミゴケは年を通して同じ鮮やかさを保っているわけではなく、秋の紅葉時季が一番青々していると聞く。いい時季に訪問したようでチャツボミゴケは色鮮やかだった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/50s
絞り値 F7.1
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 14.8mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

元は箱根火山の爆発によって出来たすり鉢状の穴で、動物が落ちると出られなく死んでしまうことから、「穴地獄」と呼ばれる強酸性の温泉水が流れる場所に育つチャツボミゴケの群生地。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/6s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 6
焦点距離 70mm
焦点距離
(35mm換算)
70mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

チャツボミゴケの間を勢いよく流れるこの水流周辺は、現在も鉄鉱石が生成されている。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary
シャッタースピード 1/50s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 400mm
焦点距離
(35mm換算)
400mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

公園内の立派な滝は「湯滝」と呼ばれ、滝の周辺にもチャツボミゴケが沢山自生している。
【使用機材】SIGMA fp, SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary

色鮮やかなチャツボミゴケだけでなく、溢れ出て流れる水の音も印象的だった。
SIGMA fp + SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art + SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art + SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art + SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary

チャツボミゴケ公園では辛うじて光のある絵が撮れたが、11月の午後は陽の傾きが早く、あと30分到着が遅れていたら全て山影での撮影となっていた。公園を出た私は、本来の目的地である白砂溪谷へ急いで戻った。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 17.4mm
焦点距離
(35mm換算)
17mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

チャツボミゴケ公園からの帰り道、品木ダムにより撮影。
中和されたはずの水は緑色に見える。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F6.3
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 14mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

紅葉前線を知らせる情報サイトでも紅葉を絶賛している白砂溪谷。
午後3時になると影の部分がどんどん増えてきた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

中之条町のHPで、「六合の里入山地区に入って来ますと国道292号沿いに世立八滝の一つ大仙の滝が見えて参ります、その滝から上流に八つ滝が連なっている事から世立八滝と命名されております」」とあり、白砂溪谷の東にある八つの滝巡りはかなり楽しそうだ。私は一番手前の「大仙の滝」を撮影した。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/30s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 320
焦点距離 21.1mm
焦点距離
(35mm換算)
21mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

「大仙の滝」は八石沢川にかかる落差20mの直瀑で、世立八滝のうち最下流の滝。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

滝壺まで下り、八石沢川の流れ撮影し観瀑台に戻った。
SIGMA fp + SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

「大仙の滝」をこの日最後の撮影にするつもりだったが、溪谷の東の丘陵地帯にはまだ陽が届いているので、「世立八滝」の中で一番高い場所にある「仙の滝」にまだ光があるかもしれないと思い、丘陵地帯を上った。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1/320s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 25.1mm
焦点距離
(35mm換算)
25mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード ティールアンドオレンジ

まだ陽が届く丘陵地帯まで上って行くと畑が広がり、畑の側のただの広場のような駐車場に車を停めて「仙の滝」まで下った。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
シャッタースピード 1s
絞り値 F7.1
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 6
焦点距離 14mm
焦点距離
(35mm換算)
14mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

落差15mの「仙の滝」は、八石沢川に流れ込む他の7つの滝から離れ、依田尾川に流れ込んでいる。滝は岩に囲まれ狭くて落ち着き、夏場涼むのにはいい場所だ。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

滝にたどり着くと滝の上の森にまだ光が届き、紅葉が輝いていた。そして、滝までのトレイル入り口付近まで戻ると滝周辺は光を失い冷え込んできた。
SIGMA fp + SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art

中之条町のHPで、「六合の里入山地区」と書かれている「六合」は「くに」と読む。1900年、当時の草津村から小雨(こさめ)、生須(なます)、太子(おおし)、日影(ひかげ)、赤岩(あかいわ)、入山(いりやま)地域で分村する際、六つの集落が合併し、六合(くに)となった。「六合」 という地名の由来は古事記の中に記された 『天地四方をもって六合(くに)を成す』 という言葉に因み、東西南北の四方と天地の六つで国を表すことからの命名だったとの説がある。2010年に六合村は合併により中之条町の一部となって消滅したが、六合という地名はこの地域に残った。「仙の滝」を撮影した後、白砂溪谷にある「道の駅六合」にある日帰り温泉に立ち寄り湯船に浸かった。陽が落ちて暗くなった溪谷はかなり冷え込んでいたが、しばらく体がポカポカと暖かく、車は暖房なしで窓も少し開けて帰路に就いた。紅葉も良かったが、温泉のパワーが一番印象に残った一日だった。

白砂渓谷

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  • 第262回 秋の白砂渓谷周辺を散策 / Exploring Shirasuna Canyon Area in the Autumn