第174回

Foveon物件を
ティールアンドオレンジで

April 22, 2020

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports
シャッタースピード 1/250s
絞り値 F8.0
露出モード A-絞り優先オート
ISO感度 100
焦点距離 459mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード ティールアンドオレンジ

いよいよ「Foveon Quattro」センサーで人気のカラーモード「ティールアンドオレンジ」を楽しめる日がやってくる。「SIGMA Photo Pro」6.7.3と、sd / dp Quattroシリーズ用の新ファームウェアのリリースが4月23日(木)と迫ってきた。新型コロナウィルスの影響で日本は緊急事態宣言下にあり、ブラブラと写真撮影を楽しむことができない。なので過去に撮影した「Foveon物件」画像を室内で「ティールアンドオレンジ」化してニヤニヤとしようではないか。SIGMA fpのベイヤーセンサーとの描写の違いをジックリと堪能して欲しい。今回も以前撮影した写真を現像していてついつい夜更かししてしまった。それくらい面白いのである。
さて、カメラを新ファームウェアにアップデートするとどうしても撮影したくなってくるはず。そういう場合は散歩時に自宅近くの撮影にとどめよう。その際はしっかりとマスクをし「三密」状態を避け、帰宅時には手洗いを励行して欲しい。なぜなら我々は来年登場予定(もしかして再来年?)の「FFF(フルフレームFoveon機)」を手にして、フルサイズセンサーで「ティールアンドオレンジ」を堪能しなければならないからである。COVID-19を打ち負かさないといけないのだ。

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art
シャッタースピード 1/1250s
絞り値 F5.6
露出モード A-絞り優先オート
ISO感度 100
焦点距離 135mm
焦点距離
(35mm換算)
180mm
ホワイトバランス オート
カラーモード ティールアンドオレンジ

風の強い日、川崎市の工業地帯を歩いた。とある資材置き場にあったクルマのカバーが風にはためき鈍い光を反射していた。SIGMA sd Quattro HSIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art を装着して、その様子をキャプチャーした。その素材感と「ティールアンドオレンジ」の渋い色味が気に入った。
【使用機材】 SIGMA sd Quattro H, SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art
シャッタースピード 1/80s
絞り値 F1.8
露出モード A-絞り優先オート
ISO感度 100
焦点距離 135mm
焦点距離
(35mm換算)
180mm
ホワイトバランス オート
カラーモード ティールアンドオレンジ

このカットも川崎臨海部でのもの。幹線道路近くに立っているバス停をアップで撮ったが、工業地帯の粉塵が表面にこびりついていた。Foveonセンサーはそのザラザラとした感じをリアルに描写してくれた。「ティールアンドオレンジ」の発色が空気感を演出した。
【使用機材】 SIGMA sd Quattro H, SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F8.0
露出モード A-絞り優先オート
ISO感度 100
焦点距離 85mm
焦点距離
(35mm換算)
113mm
ホワイトバランス オート
カラーモード ティールアンドオレンジ

この時はあてもなく伊豆半島の漁港をブラブラと歩いていた。斜光が差し込む倉庫が目にとまり SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art で切り取った。年季の入ったザラついた壁はまさにFoveon物件だ。何気ないシーンも「ティールアンドオレンジ」にすると印象的に変化してくる
【使用機材】 SIGMA sd Quattro H, SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art
シャッタースピード 1/2000s
絞り値 F5.0
露出モード A-絞り優先オート
ISO感度 100
焦点距離 135mm
焦点距離
(35mm換算)
180mm
ホワイトバランス オート
カラーモード ティールアンドオレンジ

青春18きっぷを使って訪れた敦賀港。ボードデッキから夕陽を眺める家族連れを狙った。「ティールアンドオレンジ」は傾いた日射しの記憶を濃厚に蘇らせてくれた。帰りに駅前で一杯飲んだ思い出も華麗に脳裏に浮かんだ(笑)
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art
シャッタースピード 1/160s
絞り値 F1.4
露出モード A-絞り優先オート
ISO感度 100
焦点距離 50mm
焦点距離
(35mm換算)
66mm
ホワイトバランス オート
カラーモード ティールアンドオレンジ

とある洋館を SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art で。年代物のガラスを透過してくる鈍い光、重厚なトーンが「ティールアンドオレンジ
」によく似合う。シグマユーザーならこのカラーモードにマッチする「Foveon物件」画像がたくさんストレージに眠っているはずだ。ぜひ掘り起こしてみよう
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art
シャッタースピード 1/1250s
絞り値 F2.2
露出モード A-絞り優先オート
ISO感度 100
焦点距離 81mm
焦点距離
(35mm換算)
121mm
ホワイトバランス オート
カラーモード ティールアンドオレンジ

江ノ島で仲良くなったノラネコ。SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art でくつろいでいるところを撮らせてもらった。「ティールアンドオレンジ」の発色がネコの模様にピッタリだ。シャープかつリアル感あふれる描写はFoveonセンサーならでは。ネコも立派な「Foveon物件」である
【使用機材】 SIGMA sd Quattro H, SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art
シャッタースピード 1/4000s
絞り値 F2.0
露出モード A-絞り優先オート
ISO感度 100
焦点距離 35mm
焦点距離
(35mm換算)
46mm
ホワイトバランス オート
カラーモード ティールアンドオレンジ

児童公園に鎮座している遊具を SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art で撮影した。このレンズはSIGMA sd Quattro H に装着するとほぼ50mmという長さになるので重宝している(SGVレンズシリーズの1本目という記念すべき製品である)。遊具の半透明部分の細かいスクラッチ感と、「ティールアンドオレンジ」の色味、トーンがいい雰囲気である。
【使用機材】 SIGMA sd Quattro H, SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM | Contemporary
シャッタースピード 1/1250s
絞り値 F8.0
露出モード A-絞り優先オート
ISO感度 100
焦点距離 41mm
焦点距離
(35mm換算)
61mm
ホワイトバランス オート
カラーモード ティールアンドオレンジ

銀座の片隅にある歴史的建造物をあおってシャッターを切った。「SIGMA Photo Pro」6.7.3でコントラスト高めに、ややアンダー目に現像した。カラーモード「ティールアンドオレンジ」を適用し、その場で感じた印象をダイナミックに仕上げた。やはりFoveonセンサーの解像感は堪らない。早くフルフレームで味わいたいものである。
【使用機材】 SIGMA sd Quattro H, SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM | Contemporary

もし素晴らしいカットが現像できたら「#Foveon物件」「#ティールアンドオレンジ」とハッシュタグを付けてTwitterに投稿してみよう。シグマファン同士で写真をオンラインで楽しめたら幸いだ。

富士山