第184回
大好きな85mm持ってブラブラ
September 16, 2020
85mmが好きだ。距離感、ボケ味、明るさが自分の感覚にシックリくるのだ。単焦点レンズを数本持ち出す場合は、35mm、50mm、そして85mmをチョイスすることが多い。この中で使用頻度が高いのが85mmだったりする。歳をとると視野が狭くなり中望遠系を好むようになる、と言われるがその通りかもしれない(笑)。
今までは「SIGMA 85mm F1.4 DG HSM | Art」を愛用していたが(フードのデザインが好き)、前回のシグブラから「SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art」を実戦投入した。これが本当に素晴らしいのだ。小さくて軽く、何よりも写りがバツグンだからである。この新しい85mmと SIGMA fp を持って、2020年夏最後の旅に出た。
晩夏の松本城を「SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art」で。F8まで絞ってカッチリと名城を写しとった。長野県・松本も観光客が減りどのお店も空いていた。前夜に立ち寄ったバーでは「こんなに静かな夏は初めてだ」との声を聞いたほど。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
青春18きっぷを使って松本から名古屋を訪れた。とある施設に展示されていたスポーツカーを2階から撮った。端正なフォルムと塗装の艶感がとてもいい。フォーカスも速くて正確だし、絞りリングの操作感が気に入った。いいレンズである。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
名古屋に向かう途中、中津川に立ち寄った。江戸から45番目の中山道・中津川宿は江戸情緒にあふれた美しい場所であった。往年と今の生活感が混じり合うシーンを「SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art」で切り取る。この被写体との距離感が実にいいではないか。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
「SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art」は小さくて軽く、SIGMA fp にピッタリのサイズ感だ。装着してブラブラと歩くもよし、LVF-11 をセットしてジックリと被写体に向き合うのもよし。自分は LVF-11 を付けて撮影するのが好きだ。あまりの暑さに飛び込んだ店で撮ったドリンクがとてもキレイ。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
85mmの距離感が好きと書いたが、やはりF1.4という明るさもいい。室内や夜間で重宝する。スチルでの手ブレ補正機能を持たない SIGMA fp でシャッタースピードを稼ぐのに役立つ。もちろんボケ味も最高なので言うことがない。柔らかでシルキーなボケ感がいい。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
中津川の街には再びブラブラとフォトウォークしに来たいと思う。できれば一泊してのんびりと歩いてみたいものである。「うだつ」のある家々、フォトジェニックな「枡形」、昔懐かしい「駅そば」などどれも魅力的だからだ。酒樽をチョイ絞りで。「SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art」のシャープな写りは魔力である。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
旅の最後は飛行機で締めくくった。名古屋から中部国際空港 セントレアに向かい、展望デッキに出た。ここの眺めは雄大なので大好きなのだ。広々としたデッキから見る空と海はとても気持ちがいい。しかし新型コロナウィルスの影響で運航している飛行機はわずか。ほんの数機の離着陸を見ただけであった。また到着した飛行機から降りてくる乗客も数えるほどである。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
名古屋で食事をせず「セントレアで食べよう」と思って空港に来たがこれが失敗であった。店がほとんど営業していないのだ。選択の余地はなく残念な食事となった。ラウンジもガラガラで客は自分のみ。数名いる女性スタッフに尋ねると「国際線がほとんど飛ばなくなってからずっとこのような状況です」とのことだった。ビールをいただいてから再び展望デッキに出た。ちょうど日没時である。日が暮れるのを見届けてから搭乗ゲートに向かった。「次はどこをブラブラできるかな」と思いながら。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art