インプレッション

まだ見ぬ冒険を写し撮る

CONTEMPORARY
20–60mm F2.8–4 DG

by ジャック・レッドゲート|Jack Redgate

ひとりの表現者として、私の創作活動の源にあるのは、飽くなき探究心です。ふと思い立って出かける旅、そして、静かな景色へと続くロングドライブやハイキング。そうした経験のひとつひとつが、私の作品をかたちづくっています。
そして私は常に、特別な雰囲気を纏った場所を探し求めています。それは、質感豊かな森の中であったり、夕陽の中にたたずむ愛車のヴィンテージカーの撮影にぴったりな道端の景色であったりします。

この撮影でも、その考え方を原点としました。映画のような美しい風景と自動車の緻密なディテール。私のライフスタイルの一部に溶け込んでいるその両方を、無理なく、自然なバランスで表現することを目指したのです。

Sigmaの新たなレンズ、Sigma 20-60mm F2.8-4 DG | Contemporaryは、そうした私のスタイルにぴったりの1本でした。手にしてまず驚いたのは、このレンズの軽さです。私は、最適な撮影場所を求めて徒歩や車で移動することが多いので、機材の重さは非常に大きな要素です。移動の邪魔にならない小型なレンズであることは、何よりも重要なのです。
重さから解放されることで、レンズの存在に気を取られず、ベストな構図探しに集中できました。思考もフットワークもより軽快になり、ほんの一瞬の出来事でも逃さず確実に捉えることができました。

今回の撮影では、このレンズの焦点距離の幅広さに本当に助けられました。広角側は、車のインテリアの撮影に最適で、映画のような明るさを保ちながら、空間の広がりを余すことなく表現できます。もちろん風景の撮影でも、その広い画角がスケール感やその場の雰囲気を強調するのに力を発揮しました。
一方、望遠側の60mmは自動車の外観の撮影やポートレート撮影に最適なシャープな描写を見せてくれました。
この焦点距離ならではの自然な圧縮効果が背景から被写体である車を鮮やかに際立たせ、印象的な存在感を与えてくれたのです。

このレンズで最も印象的だったのは、状況の変化に柔軟に対応できる高い適応力でした。天候が変化したり、急にあたりが暗くなったりしても、機材を交換することなく、そのまま素早く対応することができます。
シーンごとに全く異なる視点や雰囲気を求められる私の撮影スタイルにおいて、この柔軟性の高さは非常に重要な意味をもちます。

撮影における実用性とクリエイティブな表現力の両方を兼ね備えたレンズを手にできることは、本当に素晴らしいことです。自由に動きまわり、自分のスタイルに合った、多彩なイメージを生み出せます。

かっちりした構図での自動車の撮影でも、もっと個人的な、自由にイメージを探究するような撮影でも、あらゆる場面で活躍してくれる貴重な1本だと確信しました。

BEHIND THE SCENES

ABOUT

ジャック・レッドゲート|Jack Redgate
写真家/ビデオグラファー

英国南東部出身で、現在はウェールズ在住。幼少時代からアウトドア好きで、身の回りの自然への関心から地球環境に対する意識を養う。自分を取り巻く世界からインスピレーションを受け、力強く色鮮やかなコンテンツとして提示しながら、自然に対する社会全体の意識に変化をもたらすべく活動を続けている。

自然に対する情熱が常に作品の根底にあり、目的意識や所属意識の源泉となるとともに、人間の想像力の限界に挑み、それを打破しようとするモチベーションとなっている。映像でも写真でも、瞬間を捉え、自らの視点と記憶をそこに表現することに取り組み続けている。