写真を初めて40年以上、僕はモノクロ写真をメインに発表してきた。モノクロ写真はカラー写真に比べて見る人にとって情報が少ない。その分写真を見る時には色々なことを想像して見ることが出来る。写真を見て沢山のドラマが想像出来る。僕が目指している良い写真だ。作品を見て沢山のことを想像してもらうためには、写真の中に立体感、空気感など様々な要素を感じられる必要がある。デジタルカメラになって僕の要求に応えてくれるカメラが少なくなった。とても綺麗だが空気感などが感じられないのだ。僕の要求に応えてくれる数少ないカメラにシグマのカメラがある。今回あらたにSIGMA dp1 Quattroを使った。このカメラは僕の要求に完全に応えてくれた上に広角レンズの不自然さを余り感じさせない自然な描写でとても心地良かった。もちろん圧倒的な解像感やシャープな写りも僕の作品作りの手助けとなった。

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