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やがて、遥か昔 – Sigma 135mm F1.4 DG | Artとの旅

ART
135mm F1.4 DG
Impression

by マーク・ハース|Marc Haers

Sigma 135mm F1.4 DG | Artを手にしたときの高揚感を今も覚えています。この機会を最大限に活かそうと、私は人生の旅路を軸とした視覚的な物語を紡ぎ出すことにしました。

掲げたテーマは「Eventually, Long Ago(やがて、遥か昔)」。
それは時空を超えた概念、つまり特定の瞬間や場所に縛られることのない、素朴で普遍的な感覚を探求する試みです。

印象的な光学特性と、夢のような浅い被写界深度をそなえたこのレンズこそ、私のビジョンを表現するための完璧なツールだと感じたのです。

Sigma 135mm F1.4 DG | Artでの撮影をはじめた当初は少し困惑しました。ふだんは50mmより長い焦点距離をあまり使わないため、135mmという焦点距離に不慣れだったからです。
しかし、その不自由さはすぐにインスピレーションへと変わりました。

このレンズのおかげで、私は世界をこれまでとは違った視点で見ることができ、新鮮で刺激的な構図を発見したり、いままでにない全く新しい表現を手にすることができました。

そして、使い込むほどに、このレンズが私のクリエイティブな直感を少しずつ変えていくことを実感しました。

撮影を通して感じたのは、Sigma 135mm F1.4 DG | Artは単なる高性能なレンズにとどまらず、創造性を解き放つ存在だということです。

ふだん私はマニュアルフォーカスを使用することが多いのですが、Sigma 135mm F1.4 DG | Artのオートフォーカスは高速かつ正確で、信頼性の高さを感じました。
また、レンズの高い性能のおかげで、技術的な面に気をとられずに、物語を紡ぐことに集中できました。

このレンズを絞り開放で撮影すると、驚くほど浅い被写界深度が得られます。
それは被写体を際立たせ、情感あふれる映画のような質感を画に与えてくれました。

このレンズは、私が思い描いていたものを完璧に捉える、まさに旅の伴侶のような存在でした。

Behind the Scenes

ABOUT

マーク・ハース|Marc Haers

写真家・映像作家

オランダを拠点に活動するマークは、その人間的なアプローチで広く知られている。
ポートレート撮影の現場でも、代表作 “World of WOA”に見られる芸術的なビジュアル制作でも、さらにはブランドキャンペーンのプロデュースにおいても、彼が一貫して追求するのは本物であること。
マークは、撮影現場の内外で調和を生み出すことこそが、心を動かすビジュアルを生み出す鍵だと考えており、その率直でありながらも情熱的な姿勢は、関わるすべての人々にインスピレーションとエネルギーを与えている。また、マークの作品は時代を超えることへのこだわりでも高く評価されている。10年以上前に撮影された写真も、いまの風景に自然に溶け込み、その価値を失うことはない。トレンドやテクノロジーに左右されない独自のスタイルを築き上げてきたからこそ実現できたことだ。

モデル:ボブ・マラワウ

Behind the Scenes撮影:ロッテ・ファン・ディーペン

使用機材