第202回
SIGMA fp に EVF つけてブラブラ
June 09, 2021
2021年6月3日に「SIGMA fp」のファームウェアがメジャーアップデートし「Ver.3.00」と進化した。「外付けの電子ビューファインダーSIGMA ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11への対応、SIGMA fp Lに搭載された機能のほか、使い勝手を向上させる新機能や性能改善、不具合の修正を提供します」との通りさまざまな新機能が実装された。もしまだアップデートをしていない「SIGMA fp」ユーザーには適用することをオススメしたい。
一番の目玉は何と言っても「SIGMA ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11」への対応だろう。また新しいカラーモード「パウダーブルー」「デュオトーン」での撮影や、後ダイヤルの方向ボタンで直接フォーカスフレームを移動できる「ダイレクトフォーカスフレーム移動」機能を搭載したこと、そして液晶モニターの画面を静止画ファイルとして保存できる「スクリーンショット」機能などが実現した。なかなか盛りだくさんである。
この新ファームウェアのベータバージョンを使って、初夏の隅田川周辺をブラブラと撮影してきた。カラーモードはもちろん「パウダーブルー」である。
はっきりしない天気が続いていた東京だが、この日は青空が顔を出した。遠くには東京スカイツリーが見える。湿度が高く蒸し暑かったので、新カラーモード「パウダーブルー」で爽快な雰囲気を演出した。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
今回レンズは「SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary」を使った。このレンズは最短撮影距離が10.8cmと短く、被写体に肉薄しての撮影が可能だ。隅田川に架かる橋のリベットを撮影したが、背景が大きくボケてくれた。軽くて小さくいいレンズだ。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
隅田川沿いを歩いていく。浚渫作業をしている現場近くには警戒船が寄り添っていた。潮風が身体にまとわりつく。暑さもあってベタベタとして気持ち悪いが、パウダーブルーで撮影するとそんな不快さも感じさせないカットになる。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
タワーマンションが林立する場所に出た。川沿いの欄干にはサギが等間隔で止まっていた。この辺りは水深がかなりありそうだが、彼らはうまく魚を取れるのだろうか。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
川の右岸と左岸を行ったり来たりし、小さな川というか水路をいくつか越える。昭和っぽい昔懐かしい建物がいくつも存在し、被写体には困らないエリアだ。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
「SIGMA ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11」はこれから日照が厳しい季節に活躍するだろう。接眼部をのぞいて外光をカットできるので撮影に専念できるからだ。縦位置撮影でもホールド感が高くなるのでオススメである。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
豊洲市場までやってきた。午後の暑い日差しが照りつける中、川沿いでは釣りを楽しむ人が多く見られた。この先で大きなクロダイを釣り上げた小学生2人を撮影させてもらった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
レインボーブリッジが間近に迫る。望遠レンズを構えた人を数名見かけたが、どうやら東京都心越しに富士山を狙っているらしい。残念ながらその頃には雲がかかり、日没時はコンディションが悪かったと思うがどうだったのだろう。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
「SIGMA fp」と「SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary」の組み合わせは実に軽快だ。特に「SIGMA ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11」を使うと、明るい場所でも正確なフレーミングが可能だし、軽量コンパクトなので携行もしやすい。ぜひ新ファームウェアにアップデートをして使っていただきたいと思う。暑い季節のブラブラには必須のアイテムと言えるだろう。