第284回

アンテロープ・アイランド州立公園 / Antelope Island State Park

October 20, 2021

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports
シャッタースピード 1/400s
絞り値 F7.1
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 454.3mm
カラーモード モノクローム

白いビーチをアメリカン・バイソンがゆっくりと歩いていく。米国ユタ州北部のグレート・ソルト・レイク(Great Salt Lake)南東に位置するアンテロープ・アイランドには、現在550から700頭のバイソンが生息している。1893年、狩猟用に飼育するため12頭が島へ連れて来られたのが、この島のバイソンの歴史の始まりだ。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports

9月、ユタ州北部のグレート・ソルト・レイク南東部に位置するアンテロープ・アイランドを散策した。地図上で見ると、長さ24 km、幅7.8 km、面積109 km²の島は、湖の南東部の縁から北へ向かって突き出た半島にも見える。1845年、アメリカ人の陸軍将校で探検家のジョン・チャールズ・フリーモント(John Charles Fremont)が、グレート・ソルト・レイクへ2度目の調査に来た際、先住民族から島までは馬で簡単に渡れると聞き、フリーモントはガイドと数人の男を連れて島に渡った。島に着くとプロッグホーン・アンテロープ(Pronghorn Antelope)の群れを見つけ、食用にアンテロープを殺した。島から戻ると先住民族は、島のすべてのアンテロープは先住民族に属するから、殺した動物の代金を払えと迫った。先住民族を怒らせたくなかったフリーモントは、洋服、タバコ、ナイフを彼らに与え、島をアンテロープ・アイランドと名付けた。1981年、島全体がユタ州立公園に指定され、年間の訪問者は約30万人。この日、島の名前の由来となったプロッグホーン・アンテロープは見なかったが、アメリカン・バイソンの群れは十分に観察出来た。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 35mm F1.4 DG DN | Art
シャッタースピード 1/50s
絞り値 F1.4
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 35mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

島の北部にあるアンテロープ・アイランド・マリーナへ日の出前に到着。深刻な干ばつで、この夏、グレート・ソルト・レイクは観測史上最低の水位を記録し、マリーナ周辺は干上がっていた。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 35mm F1.4 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 188.3mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

島の北東部で東の山地から昇る日の出を待った。ファーミントン湾(Farmington Bay)に鳥が浮かび、朝陽が差し始めると鳥の群れが飛び交った。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F6.3
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 600mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

朝陽に染まる草原地帯にミュール鹿を見かけた。
かなり距離があったが、鹿はすぐに私に気づいて離れて行った。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports
シャッタースピード 1/60s
絞り値 F11
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 164.5mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

アメリカン・バイソンが車道を横断する光景は、この島では日常的なことだ。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
シャッタースピード 1/320s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 85mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

車内からバイソンにレンズを向けた。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
シャッタースピード 1/320s
絞り値 F6.3
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 85mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

草原を移動するアメリカン・バイソンの群れ。
撮影時からアメリカンウエストらしいこの光景は、アスペクト比21:9と決めていた。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 35mm F1.4 DG DN | Art
シャッタースピード 1/250s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 35mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

85mmの後は35mmでバイソンの群れを手前に花を入れて撮影。
35mmと85mmの2本の組み合わせは、画質と大きさ共に非常にバランスが良い。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 35mm F1.4 DG DN | Art

島の北部から島の東側を18km南へ下り、国家歴史登録財に指定されているフィールディング・ガー牧場(Fielding Garr Ranch)へ車で走った。牧場の名は、1884年にモルモン教会から牧場を設立するために島に派遣され、島で最初の定住者となったフィールディング・ガーに由来する。牧場は1870年代まで教会によって所有された後、ビジネスマン兼牧場主に島ごと購入された。牧場経営は何人かの所有者を通して続けられ、一時期、米国西部で最大の羊牧場となったが、1950年代に羊毛ビジネスの衰退で再び牛中心の牧場となり、1981年に島が州立公園になるまで牧場は運営された。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/1600s
絞り値 F2.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 24mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード シネマ

フィールディング・ガー牧場のサイロを見上げる。
開放F値で撮影しカラーモードはシネマを選択するとノスタルジックな写真に仕上がった。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary

フィールディング・ガー牧場を散策後、島の北部にあるビジターセンターに立ち寄り休憩し、その後は、島の北岸でブリッジャー・ベイ(Bridger Bay)に面した白いビーチを歩いた。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 36.2mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

ビジターセンターにある鳥小屋越しに、デービス・カウンティーのシラキュース(Syracuse)から島に渡る11kmの土手道を見る。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/640s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 90mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

ブリッジャー・ベイへ向かって水辺まで400mほど歩く。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 90mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/320s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 24mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

ブリッジャー・ベイは不思議な景観だった。
湖面の標高は平均1,282mだが、最近の干ばつでそれより低くなっているはずだ。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 24mm F2 DG DN | Contemporary

この日出会った光景を標準ズームと超望遠ズームの2本で動画撮影した。

琵琶湖の7倍の面積(4,660 km²)を誇るグレート・ソルト・レイクの南東部に位置するアンテロープ・アイランドの周りは、西側を除いてほぼ平坦だが、中央部のフラリー・ピーク (Frary Peak)は、湖面から762mの高さ、海抜2,010mあり、島全体は起伏に富んでいて幾つかのトレイルもある。この日は非常に暑くて歩かなかったが、次回来る機会があればトレイルにチャレンジしてみたい。

アンテロープ・アイランド州立公園