第298回

福岡県の東峰村 / Toho Village in Fukuoka Prefecture

May 23, 2022

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F6.3
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 23mm
焦点距離
(35mm換算)
34mm
カラーモード モノクローム

福岡県朝倉郡東峰村にある宝珠山橋梁(通称:奈良尾橋)は、全長79.2m・径間14mの5連アーチ橋だ。廃線となったJR日田彦山線(ひたひこさんせん)の筑前岩屋駅~大行司駅間にかかる三つのめがね橋の中で一番大きく、朝早く全景を撮影するには順光がよかったので橋の東側に回り込み太陽を背にして構図を決めた。
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

ゴールデンウィーク中、福岡県の中南部、朝倉郡に属する東峰村を訪ねた。ナビの目的地に設定したJR日田彦山線・大行司駅の跡地に朝の6時過ぎに到着。平成29年7月の九州北部豪雨の土砂流入で倒壊し、災害後に再建され駅舎には鍵がかかり中には入れなかった。新しい駅舎は被写体としては惹かれなかったが、そこから見えた古い建物に興味が湧き、近づいてみると宝珠山中学校の校舎跡だった。

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
シャッタースピード 1/250s
絞り値 F7.1
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 23mm
焦点距離
(35mm換算)
34mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

朝の7時前、白い塗装が剥げ落ちた木造の校舎跡を朝陽が照らし始める。
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
シャッタースピード 1/320s
絞り値 F5.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 35mm
焦点距離
(35mm換算)
52mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

校庭跡に表面がひび割れた軟式野球のボールを見つけ、ほぼ真上から撮影。
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
シャッタースピード 1/320s
絞り値 F7.1
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 28mm
焦点距離
(35mm換算)
42mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

廃線となったJR日田彦山線の筑前岩屋駅~大行司駅間から運んできたのだろうか、校庭跡に大量の枕木が積んであった。
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

宝珠山中学校の校舎跡からは、廃線となったJR日田彦山線の筑前岩屋駅~大行司駅間にかかる三つのめがね橋の中でその姿が最も美しいと言われる栗木野橋梁(通称:金剛野橋)へ北上した。残念ながら宝珠山川の河川災害復旧工事のため、橋の全景を撮影するには好ましくない状況だったので、その南の宝珠山橋梁(通称:奈良尾橋)まで戻って撮影しタイトル写真にした。栗木野橋梁ではその少し北から廃線跡に上る階段があり、廃線跡へ出て南へ歩きトンネル内も歩いてみた。

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
シャッタースピード 1/640s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 19mm
焦点距離
(35mm換算)
28mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

線路のない廃線跡を歩いた。宝珠山川の水量を調整する作業員の男性が「住民は廃線に反対したけど、廃線跡はバス専用の道路になるよ」と教えてくれた。
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F2.5
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 19mm
焦点距離
(35mm換算)
28mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

階段を上って出た廃線跡から少し南に長さ93.5mの栗木野トンネルが見えたので中を歩いた。
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

廃線跡を歩いた後、本殿が巨岩の窪みに建てられた岩屋神社へ向かった。宝珠山川沿いの県道52号を北上して行くと岩屋キャンプ場の看板が目に入り、すぐ傍に岩屋神社の一の鳥居が建っていた。鳥居の近くの民家から男性が出て来たので周辺のことを尋ねると、家から「岩屋公園散策マップ」を持ってきてくれ、鳥居から上って行く石段の上に太陽が見える、スマホで撮影した写真を見せてくれた。男性によると年に2回太陽が石段の上に来るとのことだった。駐車場は二の鳥居前にあるので、一の鳥居周辺を撮影後、車で二の鳥居まで車道を上り、トイレが完備された小さな駐車場に車を停め境内へ入った。

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
シャッタースピード 1/640s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 32mm
焦点距離
(35mm換算)
48mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

薄暗い境内で木々の間から差す陽光に照らされた岩屋の玄海ツツジは、昭和36年に福岡県天然記念物に指定されている。
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art
シャッタースピード 1/250s
絞り値 F3.2
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 83mm
焦点距離
(35mm換算)
124mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

岩屋神社本殿へ登る最後の鳥居の上に石が積まれていた。
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.5
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 18mm
焦点距離
(35mm換算)
27mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

岩屋神社本殿へ登る石段脇の斜面には沢山の地蔵が並んでいる。苔むしたものもあり新緑の森に溶け込む緑の世界だった。
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
シャッタースピード 1/320s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 18mm
焦点距離
(35mm換算)
27mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

元禄11年(1698)、福岡藩四代藩主黒田綱政によって建立され、国の重要文化財に指定されている本殿は興味深いが、権現岩と称される大岩は非常に迫力があった。
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
シャッタースピード 1/250s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 20mm
焦点距離
(35mm換算)
30mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

岩屋神社本殿のさらに山の上にあり、国の重要文化財に指定されている熊野神社本殿は、貞享3年(1686)に村民により建立され、岩の窪みに建てられているのがよく見えた。
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art
シャッタースピード 1/25s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 18mm
焦点距離
(35mm換算)
27mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード スタンダード

鎖場を登って到達した奥の院に人影はなかった。
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art

カメラ SIGMA sd Quattro H
レンズ SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 50mm
焦点距離
(35mm換算)
75mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード スタンダード

岩屋公園周辺は玄海ツツジが所々に咲いていた。
【使用機材】SIGMA sd Quattro H, SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art

修験道で知られる英彦山に近く、古くから修験道の行場となっていた岩屋神社周辺は、耶馬日田英彦山国定公園(やばひたひこさんこくていこうえん)の一角を成す岩屋公園と名付けられ、安山岩からなる奇石と窟群が林立している。平成11年7月に、農林水産省の「日本の棚田100選」に認定された公園の北にある竹田地区の棚田は、まだ水が張られる前だったので、機会があれば棚田に水が張られる5月末以降、又は稲穂が風にたなびく8月か、棚田が黄金色になる9月に再訪問してみたい。

福岡の秘境と言える東峰村を散策した一日を動画で記録した。長さ93.5mの栗木野トンネルでは自分の歩く姿を入れ撮影した。

写真撮影に使用したカメラは、Foveon Quattroセンサー搭載のSIGMA sd Quattro H。レンズは、標準ズームレンズのSIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM|Artと中望遠ズームレンズのSIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM|Art。2本とも単焦点レンズに引けを取らず、出会った光景を空気感と共に切り取った。SIGMA sd Quattro Hは、APS-H相当サイズのイメージセンサー搭載だが、APS-C用のレンズを装填し自動クロップされたので、APS-Cサイズセンサー搭載のSIGMA sd Quattroを持っている感覚で撮影した。動画は、SIGMA fp LとSIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary 一本で撮影。
静止画と動画を撮影し快適に動き回った一日だった。

福岡県朝倉郡東峰村