第312回

初冬の北浦 / Lake Kitaura in early winter

January 18, 2023

押本龍一「私の出会う光景」
カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/60s
絞り値 F2.8
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 70mm
カラーモード モノクローム

夜明け前、茨城県南東部の霞ヶ浦東側に位置する北浦湖岸にはたくさんの水鳥たちが集まり、北から渡来したオオハクチョウが翼を広げていた。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary

昨年末、関東地方でハクチョウが見られる場所を探し、茨城県潮来市にある北浦湖岸の「白鳥の里」を見つけた。潮来市のHPに「初めて白鳥が飛来したのは、昭和56年に6羽で、現在は100羽以上飛来する年もあります。」とあり、年度別白鳥飛来数が書かれた表によると、平成25年度から100羽を超え、令和2年度は430羽に達していた。例外もあるが、例年の飛来日は11月中旬で飛散日は3月下旬と思っていいようだ。
「白鳥の里」に到着したのは日の出時刻の一時間前だった。三日後に新年を迎えるこの日の朝は冷え込みが厳しく、指がかじかんでカメラの操作に苦労しながら撮影がスタートした。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F5.2
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 1000
焦点距離 136.3mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

標準から超望遠までカバーする新レンズで東の空がだいぶ明るくなってきた湖を撮影。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/40s
絞り値 F3.2
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 58.5mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

まだ陽が昇る前、鳥たちは自分のペットのようなものだと言う男性が鳥に餌を与えにやって来た。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
シャッタースピード 1/400s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 315.3mm
カラーモード モノクローム

朝陽に反射した湖面に、シルエットになったオオハクチョウが翼を広げた。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
シャッタースピード 1/1000s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 600mm
ホワイトバランス オート
カラーモード デュオトーン B2

遠くで翼を広げているオオハクチョウを捉えた。翼を広げている時間は短くその瞬間を撮るには忍耐が必要だった。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports

毎朝鳥に餌を与えている男性が、「ここより少し向こうの方にある水門の周辺へ行くとハクチョウがよく見えるし、もう少しすると飛び立つよ!」と言うので、200m程南へ移動するとオオハクチョウが次々に飛び立って行った。私は渡来したハクチョウは一日中湖に留まると思っていたが、ハクチョウは昼間餌を求めて別の場所へ移動し、暗くなる頃戻って来る事を初めて知った。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
シャッタースピード 1/1250s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 338.5mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

飛び立って行ったオオハクチョウを追った。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
シャッタースピード 1/1000s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 600mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード 風景

飛び立つオオハクチョウを手持ちで撮影した。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 28mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

湖からハクチョウが飛び立った後も他の水鳥は湖岸に留まっていた。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

鳥に餌を与えていた男性に教えてもらった水門の周辺には、ワカサギ、シラウオ、エビ等の水産資源に恵まれた北浦の生活を垣間見る光景があった。

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 19.6mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

北浦に繋がる水場に小舟が置かれ、漁業が行われている湖であることを確認した。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 19.5mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

北浦を背にして水路を見ると、水神を祭る水神宮の鳥居が立っていた。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 18mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

もう使われていな小舟が置き去りになっていた。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp L
レンズ SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 20.6mm
ホワイトバランス 色温度指定
カラーモード 風景

北浦湖岸の土手下には水路があり、水田が広がる水の恩恵を受けた地域だ。
【使用機材】SIGMA fp L, SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary

北浦は霞ヶ浦と呼ばれる湖の一部だ。霞ヶ浦(西浦)、北浦、常陸利根川(ひたちとねがわ)を全部ふくめた湖のことを霞ヶ浦と呼び、北浦は鰐川(わにがわ)を、常陸利根川は北利根川(きたとねがわ)、外浪逆浦(そとなさかうら)、常陸川(ひたちがわ)の3つを含み、面積は220km²で日本第2位の広さを誇る。大きさに比べて水深が浅いのが特徴である霞ヶ浦は、江戸時代から水上交通路として、又、鹿島・香取神宮への参拝通路として利用され、興味深い光景もありそうなので、冬にハクチョウを見に来るだけではもったいないかもしれない。春になったら時間をかけて湖岸の周辺を散策してみたい。

北浦は、鳥の鳴き声が耳に残り、ハクチョウが飛び立つ光景が目に焼き付いた。

北浦

撮影風景と機材

動画と写真を撮影したこの日の撮影状況。