第255回

浅間山周辺を探求 / Explore around Mount Asama

August 05, 2020

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
カラーモード モノクローム

群馬県吾妻郡嬬恋村にある鬼押出し園の供養塔越しに、雲がかかった標高2,568mの浅間山を眺める。この一帯は、天明3年(1783年)の浅間山の大噴火で流れ出た溶岩が広がっている。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

7月の第4週目、浅間山の北東の麓にある親類宅を訪ねた。去年、桜が満開の春の日、JR信越本線の終点、横川駅からアプトの道を歩いて行った熊ノ平駅は、浅間山の火口から約15km東南東に位置し、これが我が人生で一番浅間山に接近した時だったが、地図上で測ってみると初訪問となる親類宅は火口の中心から5.78kmと正に浅間山の麓だった。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 30mm
焦点距離
(35mm換算)
45mm
ホワイトバランス オート
カラーモード フォレストグリーン

親類宅に着いた夜は大雨だった。翌朝目を覚ますと雨は上がり、陽も差していたので散歩に出た。樹木越しに青空も見えたが、浅間山の天辺は雲に覆われていた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary

散歩をして軽めの朝食後、群馬県の北軽井沢と長野県の軽井沢を結ぶ白糸ハイランドウェイ沿いにある白糸の滝へ出かけた。地図上の住所で、長野県北佐久郡軽井沢町長倉小瀬とあり、軽井沢を代表する観光名所なので、この日も大勢の人が滝を見に来ていた。白糸の滝は、地下水が岩の割れ目から染み出るように流れている潜流瀑であるため、流量は一定で濁らず、常に幾条もの白糸のように流れ落ちている。又、滝に染み出る水は、浅間山に降った雨が6年かけて流れ出る伏流水だと言われている。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 16mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス オート
カラーモード フォレストグリーン

滝から流れてくる湯川沿いの緩やかな遊歩道の入り口付近。訪問客は川に注目せずに滝へ急ぐ人が多かったが、滝に負けずこの光景も絵になった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/400s
絞り値 F7.1
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 16mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス オート
カラーモード フォレストグリーン

湯川沿いで土砂が崩れ、一本の木が根本から川へ滑り落ちていた。崩れ具合から最近起きたことのように見える。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/400s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 16mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

滝の落差は3m、幅は70m。静岡の白糸の滝と比べるとサイズは小さいが、落ち着きのあるいい滝だ。滝周辺の緑が濃く、梅雨の晴れ間、陽光が差していたのは有り難かった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

本格的なスチル撮影と映像撮影を即座に切り替えられるシームレスなfpの特性を活かし、静止画と同じ位置から動画も撮影。コンパクトな新レンズ、SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporaryは動画撮影にも大変重宝する。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/250s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 16mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス 晴れ
カラーモード フォレストグリーン

滝の横からは岩肌から染み出る水を近距離で観察できる。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/200s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 56mm
焦点距離
(35mm換算)
84mm
ホワイトバランス オート
カラーモード フォレストグリーン

落差のない滝でも近くから撮影すると迫力がある。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 6
焦点距離 30mm
焦点距離
(35mm換算)
45mm
ホワイトバランス オート
カラーモード フォレストグリーン

ISO感度を6まで下げ、小さな三脚にカメラを据え撮影。ISO拡張機能は滝の撮影にとても便利だ。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary

白糸の滝を見たこの日の午後は夜まで親類と行動を共にした。翌朝、お世話になっている方とのメールのやり取りで、その方がイベントに参加するため浅間山から近い小諸に来られていることを知り、私は昼過ぎに小諸へ向かった。イベントが開催されていた小諸高原美術館は飯綱山公園という見晴らしがいい公園内に建っていたが、この日は霧が出ていて、浅間山も周辺の景色もほとんど見えなかった。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/160s
絞り値 F2.8
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス オート
カラーモード フォレストグリーン

飯綱山公園となっている小高い山の山頂部は富士見城という城跡があった。富士見城は、築城年代や築城者については定かではないようだ。霧でしっとりした紫陽花の向こうに霞んで見えるのが富士見城の本丸跡。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/160s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス オート
カラーモード フォレストグリーン

その名の通り、晴れた日には富士山も見える城跡からは周辺の集落も霞んで僅かしか見えなかった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

小諸から軽井沢へ戻る道中に雨が強くなってきたので、この日は何処にも寄らず親類宅へ戻った。翌朝、天明3年(1783年)の浅間山の大噴火で流れ出た溶岩が広がる鬼押出し園へ出かけ、開園時刻に入園し2時間ほど滞在した。資料によると、浅間山の噴火は、天明3年(1783年)7月8日(旧暦)午前10時頃で、その3ヶ月前から鳴動が始まり、その後、何度となく爆発し地面が揺れた。7月に入ると噴火活動は最高潮に達し、7日の夕方から噴火が始まり、8日は夜が明けても空一面に包まれた黒煙で夜のように暗く、午前10時頃に火炎が数百メートルも吹き上がり、大量の火砕流が山腹を急激に流れ落ち鎌原村(かんばらむら)を直撃した。死者477人、村の生存者は鎌原観音堂に逃げ込んだ93人のみだった。噴火の際、最後に流出したのが鬼押溶岩流で、この爆発の溶岩の規模は山頂火口から北方へ約5.5km、幅は最大で2km、その面積は6.8平方キロと言われている。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/160s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス オート(色残し)
カラーモード 風景

溶岩越しに惣門(そうもん)・ニ天尊像(にてんそんぞう)を撮影。惣門は、東叡山寛永寺の勧学察(学問所)の表門を昭和41年5月に移築。ニ天尊像は、5代将軍綱吉公ゆかりの尊像。
曇空をあまり入れたくなかったので、アスペクト比4:3でクロップした。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 30mm
焦点距離
(35mm換算)
45mm
ホワイトバランス オート(色残し)
カラーモード

鬼押出し園の溶岩は、火砕物が火口周囲に堆積した後、熔解して凝固しながら流出した特殊な溶岩だと考えられている。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/320s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 30mm
焦点距離
(35mm換算)
45mm
ホワイトバランス オート(色残し)
カラーモード 風景

浅間山大噴火の犠牲者供養の為、昭和三十三年に寛永寺別院として建立された浅間山観音堂。
溶岩越しに撮影。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス オート(色残し)
カラーモード スタンダード

標高1,358mの浅間山観音堂から標高2,568mの浅間山の天辺は見えなかった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/400s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス オート(色残し)
カラーモード 風景

浅間山観音堂から雲で隠れた北の山々を望む。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 16mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス オート(色残し)
カラーモード シネマ

溶岩の中に鎮座する奥の院参道コースにある炎観音。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary
シャッタースピード 1/1000s
絞り値 F7.1
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 400
焦点距離 400mm
焦点距離
(35mm換算)
400mm
ホワイトバランス オート(色残し)
カラーモード 風景

溶岩にばかり目を奪われているとミドリヒョウモンだと思われる蝶が飛んできた。
気軽に持ち出したくなるコンパクトな望遠レンズは歩きが多い旅には強い味方だ。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/1000s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 200
焦点距離 30mm
焦点距離
(35mm換算)
45mm
ホワイトバランス オート(色残し)
カラーモード 風景

鬼押出し園には4つのハイキングコースがあり、その内のひとつの高山植物観察コースで見かけたチダケサシ。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/160s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス オート(色残し)
カラーモード スタンダード

高山植物観察コースだけでなく、園外の道路沿いでもよく見かけたこの花は、チシマギキョウだと思われる。広角レンズで背景の溶岩を適度にぼかしてみた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/125s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 1000
焦点距離 30mm
焦点距離
(35mm換算)
45mm
ホワイトバランス オート(色残し)
カラーモード スタンダード

表参道コースで見かけたヒカリゴケ。暗いのでISO感度を1000に上げて撮影。原糸体のレンズ状細胞が僅かな光を反射して光るヒカリゴケは、レンズ状細胞の葉緑体で反射光は金緑色に光る。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/200s
絞り値 F5.6
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 30mm
焦点距離
(35mm換算)
45mm
ホワイトバランス オート(色残し)
カラーモード スタンダード

案内図にもない鬼と亀と兎の置物。土産屋に陶器を売る店があったが、その店の物なのだろうか。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary

この日の午後、浅間牧場を歩いた。曇り空で浅間山の上の方は見えなかったが、大きな高原を歩く醍醐味を久しぶりに味わった。

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/200s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 30mm
焦点距離
(35mm換算)
45mm
ホワイトバランス オート(色残し)
カラーモード スタンダード

噴火に備えた緊急避難所。数え切れない噴火を繰り返した浅間山の現在の警戒レベルは2。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/500s
絞り値 F4.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 30mm
焦点距離
(35mm換算)
45mm
ホワイトバランス オート(色残し)
カラーモード フォレストグリーン

360度の景色が楽しめる天丸山まで歩いた。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary

カメラ SIGMA fp
レンズ SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
シャッタースピード 1/160s
絞り値 F8.0
露出モード M-マニュアル露出
ISO感度 100
焦点距離 16mm
焦点距離
(35mm換算)
24mm
ホワイトバランス オート(色残し)
カラーモード フォレストグリーン

天丸山でしばらく待ったが、浅間山の雲は切れることはなかった。
【使用機材】 SIGMA fp, SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

浅間山の麓に4泊し、浅間山が少し見られたのは二日目の朝だけで、それも森の中からだった。現在、浅間山には登れないが、近いうちにその周辺の山へ登り、今回見えなかった浅間山周辺をもう少し探求してしみたい。

浅間山