第207回
マクロレンズ持ってご近所ブラブラ
August 26, 2021
夏が終わろうとしている。暑かったり、豪雨に降られたり、コロナ禍だったりと散々な季節だったが、もうそろそろ秋かと思うと少しだけ寂しい。遠くにも行けず、美味い酒も飲めず、友と会うこともなかった夏だった。
もっとも、このあと残暑が酷かったり、台風が相次いでやってきたりするのだろうけど、ちょっとだけ夏の残り香を求めて「SIGMA fp L」に「SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art」を装着して近所をブラブラと徘徊してみた。もちろん「SIGMA ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11」も必須だ。
この夏は青春18きっぷでのブラブラ旅もせず、仕事の撮影以外ではほとんど遠出をしなかった。ワクチン接種を7月中に2回済ませたのだが、気分的にも世間的にも足が遠方に向かなかったのである。幸い近所には撮影スポットがたくさんあるので退屈はしない。昨年から「売れ行きが伸びた(山木社長談)」というマクロレンズを手に、幻となったシグブラフォトウォークの舞台をブラブラした。ここの竹林はいつ来ても見事である。
【使用機材】 SIGMA fp L, SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
「SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art」は軽くスリムで携行しやすい。世界最小最軽量のフルサイズミラーレス一眼カメラ「SIGMA fp」シリーズにピッタリなサイズ感だ。写りも「Art」ラインだけあって極上である。残暑の竹林を爽やかにキャプチャーできた。6100万画素の「SIGMA fp L」の解像感が素晴らしい。
【使用機材】 SIGMA fp L, SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
古民家のある公園に移動してベンチで汗を拭いていると、1羽のハトがゆっくりと寄ってきた。すかさず「SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art」を向けてシャッターを切る。するとどんどんとこちらに近寄ってくるではないか。撮影中にネコに気に入られて取り囲まれることはしょっちゅうだが、ハトにマクロレンズの最短撮影距離まで接近されたのは初めてである。ハトの目に公園の木がしっかりと映り込んでいるのが確認できた。
【使用機材】 SIGMA fp L, SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
マクロレンズで被写体に接近して大きく写したりすると手ブレが気になってくる。特に高解像度機の「SIGMA fp L」はわずかなブレにも注意したいが、「SIGMA ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11」を装着するとそれをグッと低減できる。カメラとレンズを持つ両手と、接眼部をのぞく顔とでの三点支持が可能になるからだ。ローアングル時に可動する接眼部も使いやすいのでオススメである。
【使用機材】 SIGMA fp L, SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
縁側にブタの蚊取り。実に夏らしいシーンだ。といっても近ごろは電気蚊取り器が主流であろう。「SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art」の絞り開放でのボケ味はなかなかいい。中望遠レンズとしても優れたレンズだ。
【使用機材】 SIGMA fp L, SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
こちらも懐かしい「鉛筆」だ。キレイに削られたエッジ部分にフォーカスして、F2.8の絞り開放で「SIGMA fp L」のシャッターを切った。ピント面が実にシャープ。「鉛筆」なんてだいぶ使っていない。家に存在するのかも不明だ。昔、ナイフで削ったことを思い出した。
【使用機材】 SIGMA fp L, SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
公園の傍らを流れる用水路では家族連れが遊んでいた。ザリガニを釣ったり、ムシを捕まえたりして夏休みを楽しんでいるようだ。子どもに付き合うお母さんも大変である。「SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art」はそのワンシーンを捉えた。
【使用機材】 SIGMA fp L, SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
長い歴史を誇る神社に立ち寄った。まっ過ぎに延びた参道から本殿をお詣りした女性を狙う。「SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art」の前ボケが美しい。境内で鳴くセミもだいぶ少なくなってきたようだ。
【使用機材】 SIGMA fp L, SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
墓地に立つ三重塔をF8で。「SIGMA fp L」のリアル感あふれる写りに毎度驚かされる。6100万画素の描写は本当にもの凄い。「SIGMA ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11」は明るい日中でも構図を決めやすく有用だ。
【使用機材】 SIGMA fp L, SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
竹林や古民家園、用水路、神社などを巡って、自宅界隈を10キロほど歩くとなかなか気持ちがいい。歩くルートや季節、それにカメラやレンズによって見えるものが違ってくるので飽きることがない。特に今回使用した「SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art」によって、マクロ的視点と中望遠的視点の2種類を楽しめたのがよかった。このレンズはテレコンバーター2種類にも対応しているので、より被写体を大きく捉えることも可能だ。使いでのあるレンズなのでぜひ試してみてほしい。
【使用機材】 SIGMA fp L, SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
帰り道、カマキリの抜け殻を拾った。夏の主役・セミの抜け殻も少なくなって、季節によるムシの座も入れ替わろうとしている。
【使用機材】 SIGMA fp L, SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
来年の夏こそはどこか遠くをブラブラして写真を撮れるといいなあと思いつつ、世田谷の路地を歩いて帰ったのであった。