シグブラ
第139回:“60-600mm 1本で半島ブラブラ

第139回:60-600mm 1本で半島ブラブラ

October 25, 2018

フォトキナで発表された新レンズ「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports」。標準域から超望遠域までの広い画角を1本でカバーできる素晴らしい高倍率ズームレンズだ。今回は SIGMA sd Quattro H にこの新レンズを装着して、横須賀から三浦半島をブラブラと南下してみた。まずは横須賀港に停泊している艦船を手持ちで狙ってみることに。このレンズ、スペック的には重量があるのだが、バッテリーグリップ PG-41 を装着した SIGMA sd Quattro H とのバランスは抜群で、さほど重さを感じることがなかった。新素材を使った鏡筒などもしっかりとした造りで好感触。ズーミングも実にスムーズ。写りも上々だ。愛用している「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary」よりカバー範囲が広いので、今後大幅に出番が増えそうである。
その後、観音崎方面に行き海岸線を引き続き手持ちで撮影したが、良好な手ブレ補正機能のおかげで快適なフレーミングで撮影を楽しめた。これなら被写体の移動が多いサッカーやモータースポーツ、航空機や鉄道、そして風景撮影などでも存分にシューティングを堪能できるに違いない。手持ちがラクなのでブラブラ撮影にももってこいである。一度試してみることをオススメしたい。

横須賀港に係留中の潜水艦をテレ端で狙う。カメラが APS-H フォーマットなので1.3倍となるが、手持ちでもファインダー内に表示される像が「ビシッ!」と止まり、シャープにそのディテールを捉えることができた。

港の入り口で整備中のイージス艦。艦首や艦橋に組まれた足場が面白い。これを設置するのも大変だろうな、と思いながらシャッターを切った。向こうには横浜ベイブリッジが見える。

横須賀港に面したヴェルニー公園のベンチで休憩中の男性を撮った。旧日本海軍の戦艦「陸奥」に搭載された、全長約19メートルの主砲を背に缶ビールを楽しんでいる。靴を脱いでリラックスした様子だ。足元のスズメがかわいい。

「SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports」はオートフォーカスのスピードとアキュラシーも抜群である。SIGMA sd Quattro H(!)でも迫り来る「軍港めぐり」の船を確実に写し止められた。ビックリ!

観音崎の浜辺では防波堤で釣りをするアングラーを撮影した。背後には「横浜ランドマークタワー」がそびえる。この場所からみなとみらいの街を眺めることができるのに驚いた。

超望遠ズームレンズで浦賀水道を行く艦船を眺めるのは楽しい。要塞跡の第一海堡、第二海堡の向こうには、千葉の富津岬にある「明治百年記念展望台」を確認することができた。てっぺんで自撮りをしているらしき人影が見える。そういえば第二海堡に上陸できるトラアイルツアーがあったが、機会があれば参加してみたいものである。

三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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