シグブラ
第151回:“初夏のような岐阜をブラブラ

第151回:初夏のような岐阜をブラブラ

April 24, 2019

いよいよ大型連休がやってくる。10連休期間中、どのレンズをカメラにつけて出かけようか多くの人は悩むだろう。お気に入りのプライムレンズ数本で旅をするのも良し、高性能ズームレンズをつけてブラブラ歩くのもいい。今回は「SIGMA sd Quattro H」に「SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art」を装着して、初夏のような暑さの岐阜をブラブラしてきた。このレンズはワイドから中望遠域までカバーし、優秀な手ブレ補正機能を搭載しているので暗所でもクリアな写真を撮影できる一本である。将来的にフルフレームフォビオン(FFF!)が登場した際も、使い勝手のいいレンズとしてラインナップの中核を担うはずだ。今から使い込んで慣れておくのもオススメである。

JR岐阜駅前にそびえ立つ信長公像。初夏のような強烈な日射しをまばゆいばかりに反射している。岐阜市制120周年を記念して建てられた黄金の像は、金箔3層張りとのこと。ド派手である。

駅前からブラブラと歩いて行くと、Foveon 物件を多く見かけるエリアに入った。昭和の香りがいまだ漂うディープな街並みがうれしい。「トマソン物件」ともいえる建物を「SIGMA Photo Pro」でモノクローム化し、ノイズを加えて荒涼感を演出してみた。

岐阜の大通りは歩きやすい。歩道が広くて美しく整備されているからだ。アチコチ撮りながらブラブラしていると珍しい意匠の歩道橋を見つけた。たおやかなアーチとトラス構造をしたデザインのそれは幹線道路を優麗に跨いでいた。思わずかぶりついて「SIGMA sd Quattro H」のシャッターを切る。

品のあるアーケード街、山麓にある寺社、クールな施設などを訪ね歩く。とても魅力的な被写体が多く存在する岐阜だが困ったことがひとつだけある。食事をする店が少ないのだ(コンビニも少ない)。お腹をグーグーと鳴らしてやっと発見したお店に滑り込む。そこでいただいた地元のサイダーと、このオリジナルのカレーが絶品であった。

岐阜には日本三大大仏のひとつがある。金鳳山正法寺にある「岐阜大仏」は1832年に完成したもので像の高さが13.7mだ。その優しげな微笑みを「SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art」で捉えた。よく効く手ブレ補正機能はこういうシーンで威力を発揮する。

大仏を拝んだあとは金華山の麓にある岐阜公園にやってきた。緑と水の調和が見事な公園はどこを撮影しても絵になる。レンガ造りの建物に落ちる木漏れ日を「SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art」で狙った。スムーズなボケ感がとてもいい印象である。

金華山ロープウェーで山頂に登る。長良川と雄大に拡がる岐阜の景色をゴンドラから堪能する。乗り合わせた外国からの観光客も感嘆の声を上げていた。このパノラマはなかなかのもので気分爽快である。揺れるゴンドラ内でも「SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art」なら安心してシャッターを切ることができた。山頂では岐阜城を見学できる。

長良川沿いを歩く。そろそろ鵜飼いのシーズンのようだ。期間は5月11日~10月15日となっており、鵜飼観覧船に乗って国重要無形民俗文化財に指定された鵜匠の技を間近で見ることができる。次回岐阜にブラブラと来たときには是非とも乗船して見学したいものである。

三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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