シグブラ
第166回:“冬の横浜港ブラブラ

第166回:冬の横浜港ブラブラ

December 4, 2019

晴れた午後に SIGMA fp を持って横浜へ。レンズはもちろん SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary を装着してだ。バックパックにはズームレンズを数本入れてある。今日は新しくできた埠頭の施設と出港する大型客船を撮ろうと思っているのだ。地下鉄の駅から地上に出ると、冬らしい澄んだ空が拡がっていた。風が強いものの新名所誕生のためか人出が多い。その人たちの流れについて港方面に足を進めた。

新しい埠頭にある商業施設は物見客で賑わっていた。ぐるっと一周してから外に出る。岸壁には巨大なクレーンがそびえ立つ。SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art はキリリとそのさまを捉えてくれた。

すぐ横には「ぱしふぃっく びいなす」が停泊していた。レンズを SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art に交換して船尾から狙う。SIGMA MOUNT CONVERTER MC-21 を介しての装着になるが標準ズームレンズとしてとても使いやすいので気に入っている。

風が強くなってきた岸壁沿いを歩く。釣り人の向こうに巨大な豪華客船が停泊していた。「ダイヤモンドプリンセス」である。全長290mの船体にフォーカスを合わせ、絞り開放で手前にいた釣り人をぼかしてシャッターを切った。この船、船籍はイギリスだが建造は日本の長崎なのだ。

当初は横付けされている大桟橋まで行こうと考えていたが、バックパックに SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary を入れていたことを思い出して遠方から狙うことにした。テレ端の 600mm で撮影するブリッジはなかなかの迫力である。強風でもこのレンズは手ブレ補正機能がよく効くので安心だ。

日が傾いてきたので撮影場所を変更し、少し高い位置から狙うことにした。色づいた日射しが船体に映える。そういえばこの客船、大浴場も完備しているらしい。熱い風呂に浸かりながら海上から眺める景色はどんな感じなのだろうか。

タグボートがやってきて「ダイヤモンドプリンセス」の巨体をプッシュしはじめた。いよいよ出港である。大桟橋ではサイリウムが振られているのが対岸のこちらからでも確認できた。ゆっくりと船体が桟橋を離れ横浜港へ滑り出した。それと同時に大きな汽笛が周囲に響き渡った。
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary で「ダイヤモンドプリンセス」が横浜ベイブリッジをくぐるまで狙い続けた。SIGMA fp は高感度に強いので撮影が楽しい。

「ダイヤモンドプリンセス」が去ったあとは大きな満月がのぼってきた。かなり明るい。その月に照らされながら帰路についた。できたばかりの埠頭のレストランでは海外からの旅行者がディナーを楽しんでいる。「いいなあ」と思いながら、よく行く線路脇にある酒場に向かってブラブラと歩いて行くことにした。

三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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