シグブラ
第148回:“サクラ咲く多摩川近辺ブラブラ

第148回:サクラ咲く多摩川近辺ブラブラ

March 13, 2019

大賑わいだったCP+ 2019も無事終了!シグマブースにご来場いただいた皆さま、どうもありがとうございました。残念ながらフルサイズセンサー搭載のLマウント Foveon 機は来年にお預けとなったが、その来たる日まで SIGMA sd Quattro / Quattro H で撮影を楽しみたいと思う。さて天気もいいのでその SIGMA sd Quattro H大三元ズームレンズを抱えて多摩川近辺をブラブラと撮影に行くことにした。花が咲き始めた街をのんびりと歩いていると日常が戻ってきたことを実感できた。
持ち出したレンズは「SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art」、「SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art」、「SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports」だ。この3本があれば14mmから200mmまでF2.8通しで撮影が可能になる。まず揃えるべきズームレンズ群であろう。個人的に一番気に入っているのは「SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sports」だ。この中で一番新しい製品ということもあるが、写りも造りもとても素晴らしいのだ。キレがありかつヌケ感もバツグンの描写と、所有感と使用感を満たす剛性のあるハードウェアとしての出来は秀逸である。長玉が好きなのもあるが、どうしても多用してしまうほど魅力的なレンズに仕上がっているのだ。オススメである。
多摩川沿いは早咲きのサクラも開花し、一足早い本格的な春という感じであった。日も延びてついついブラブラと歩きすぎてしまうほど。ちょっと休憩がてら原っぱで横になって昼寝でもしていこうか。

ブラブラと古民家にやってきた。ポカポカと暖かい日射しが眠気を誘う。ここにはのんびりとした時間が流れていた。茅葺き屋根のディテールを気持ちよく写し取れた。

古民家のそばにはポンプ式の井戸があった。その様子をアップで狙う。絞りはF2.8開放だ。おかげで背景の金網が面白くボケてくれた。

二子玉川駅まで歩いてやってきた。週末なのでかなりの人出である。ベビーカーを押した家族連れ、カップルが多い。暖かいので人々の表情もどことなく明るかった。

駅を離れて公園を抜ける。多摩川の河川敷に出ると人もグッと減り、とたんにのんびりとした雰囲気になった。土手では花を摘む家族連れが楽しそうに歩いている。背後には新しくできたマンションがそびえ立つ。

第三京浜を越えると対岸にある武蔵小杉の街が大きく見えてくる。川崎フロンターレの本拠地もよく見えた。このあたりに橋があれば気軽にサッカー観戦行けるのに、と思った。実際に目黒通りを延伸させて橋を架ける計画も進行中である。完成はいつのことやら。

この界隈は早咲きのサクラが多く植えられている。3月の声を聞く頃になると木によっては開花を始める。この日も数本が開花していた。あと1週間もすれば辺り一面満開になりそうだ。枝には忘れ物なのか、花粉だらけのメガネがかけられていた。

もう少し下流まで足を延ばすとほぼ満開の木も見つけることができた。シートを敷いて白ワインを飲みながら早くも花見をする人も。羨ましい限りである。河川敷では野球やサッカー、ランニングを楽しむ人たちがいた。

自分もサクラの下でしばし横になった。風に揺れるサクラを見ていると「春だなあ」という気分になる。このままだと本格的に寝てしまいそうなので、環状8号線に向かって坂を登ることに。途中には「ウルトラ」シリーズのロケでよく使われたトンネルがあった。しかし今回携行した3本のズームレンズは実に使い勝手がいい。ぜひ多くの人に試していただきたいレンズ群である。これからの季節の撮影に役立つこと間違いなしだ。

三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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